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月刊歯科医院経営ワンポイントアドバイス 2015年1月号

2015/1/20

リーダーシップ論

■ある歯科医院での研修
先日クライアントの理事長からの電話で「間處さんウチの幹部スタッフにリーダーシップ論を講義してよ!」との唐突な申し出を受けました。普段から理事長とはそのような話をよくしていたのですが、講義をして欲しいというのはきっと院内で何かがあったのだろうなと思いつつ、気軽に「良いですよ!」と答え、都合のつきそうな日をお知らせしたところ「昼休み中の1時間半程でよろしく!」とのことでした。
こちらの医)Y歯科医院様はユニット6台(うち1台が特診)常勤Dr.2名、非常勤Dr.2名、常勤歯科衛生士4名、常勤助手、常勤クラーク、その他非常勤職員等々で総勢26名の歯科医院としては大所帯(祝日以外は年中無休でもあるので)で、患者数も「地域一番店」の診療所です。目下のところ理事長が苦慮しているのが「任せて安心できるリーダーの育成」であり、前々からDr.・歯科衛生士・クラークからリーダー候補の可能性のある方達を伺っていたのですが、伸び悩み状態の様でした。
御依頼のお題は「リーダーシップ」でしたので、「1.自己紹介、2.現在の仕事の内容、3.期待される像、4.現在の仕事の内容と期待像等々」のレジュメを用意していったのですが、当日伺ったところリーダーだけではなく午後のシフト全員10名を受講させたい(全員がリーダーになってもらいたい)とのことになり、私としては「それって本当はどうなのかな~」と思いながらも先ずは皆さんの自己紹介から始めてみました。
どこの医院・会社でもあることなのでしょうが、個々に自己紹介をしていく内に「ホー」とか「へー」などの感嘆詞が出てきます。普段の付き合いがありながらこのような機会に改めて知ることも多々あるようです。そんな中でもリーダーと思しき方はそこで「音頭をとったり」、またAさんの「言葉を受けて」Bさんに「振ったり」と自然とリーダーシップが現われてきます。こういう方が出てくると研修会もノッてくるというものです。

■リーダーの資質

勿論「コミュニケーション能力」ばかりでなく「強い気持ち」とか「深い思考」であるとか、「率先垂範」などの行動力も欲しいのですが、その規範となるのが、一般には社是とか品質方針ということになろうかと思います。こちらのクリニックにも品質方針に当る医院理念がありますので以下に抜粋して御紹介します(勿論理事長の許可をとっています)。
・常に健康に留意し、明朗な態度を以って就業する。

・品位を保ち、医院の信用を傷つけない。
・服装、身嗜みは常に清潔に保ち、他人に不快感を与えない。
・「ホウレンソウ」報告・連絡・相談をしっかり行うこと  ー等

研修ではこれらのうち、解かり易いことから「ホウレンソウ」をピックアップしました。リーダーシップ論の書籍などを読むと「部下は自分の上司がどの程度上司の上司にホウレンソウしているか知っている」とあります。こちらのクリニックの皆さんにも普段どうホウレンソウをしているのか訊ねてみると、「口頭で報告する」「メモで渡す」「メールで連絡しておく」などがあがり、ごく普通のお答えだとは思います。しかし、ある方の答えは「相手に伝えて相手が理解したか否かを確認する」「理解できなければ理解できるまで説明する」でした。これこそがリーダーの在るべき姿だと思います。自分に対してリーダーが解かるまで説明する姿勢を見せてくれれば、またその手際がよければ、その行動に感心して信頼感も生まれます。そのような発言をいただいた方(リーダー候補)がいてこちらのクリニックは安心だなと思いました。

■継続と努力

その後の理事長との会話です。「研修って一回だけだと効果が薄れてしまうんだよね~年内にあと2、3回やってよ!」とのお話しだったのですが、「自己啓発って受け身じゃダメですよね。私も、中村天風、デールカーネギー、松下幸之助、スティーヴン・R・コビーなどを常に読んで(実は時々ですが…)、参考にし、自己啓発しています。自分で勉強しなきゃ駄目です!」と言ってお茶を濁しました。
それでもこちらの理事長先生は自分とスタッフの研修費に月十数万円掛ける方ですから、放っておいても「学習し続ける組織」であることに間違いありません。そのような弛まぬ努力が「地域一番店」に繋がるのだと思います。

㈱川原経営総合センター
間處 正彦

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