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日本クレアス税理士法人
上田公認会計士事務所の 村松 です。
保育園の予算作成など、園長先生とお話をする機会が多く、
園の方針は地域の特性や、所在している場所、環境づくりに
より様々ですが、保育士の人材不足について頭を悩ませている
園長先生は例年と同様多く、さらに増えた印象でした。
そこで、改めて保育士の現場はどうなっているのかと、公表されて
いる資料は無いかと調べてみました。
2020年に公表された「保育の現場・職業の魅力向上に関する
報告書」が目に留まり、新しい報告会資料は無いようなので、
改めて確認致しました。
その中で大切だと思った所を一つだけ取り上げ、既にご存じかと
思いますがご紹介したいと思います。
「保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書」
2.保育の現場・職業の魅力向上のための具体的な方策
(1)保育士の職業の魅力発信の向上
①保育所を「開く」、保育参加の呼びかけ
(保育所を積極的に保護者や近隣の保育士・地域住民に「開く」)
以下、部分的に抜粋しています。
保育所は、安全・安心な場所であることが前提のため、閉じたもの
になりがちであるが、日常の保育実践を開くことで魅力を発信できる
ことから、実践を通して、保護者・地域社会に子どもの育ちを支える
ことの重要性を伝えていくことが大事である。
具体的には、
保育所を保護者・近隣の保育所、保育士・地域住民や学校関係者に
積極的に開いていく事により、保育士の専門性について理解が
深まるとともに地域単位や個々人の専門とする分野で、様々な
コミュニティが生まれる。このことにより、保育士の職業の魅力を
高め、その発信の向上につなげる。
特に保護者には、保育参加を呼びかけ、保育参加を通じて「預ける」
意識から「通わせ」さらに「育てる」という意識を「醸成」する。
上記の取組により、保育士の職業としての魅力を向上させる事が
できるのではないでしょうか。
この2020年の報告書は情報としては古いかも知れませんが、
まだ劣化していない、取組んでも良いと思われる方策があると
思っています。特に、この園を「開く」は、今後保育園が園児募集で
苦戦する事が無いようにするための、具体的な方策でもあると
考えました。改めてご一読し一つでも取り組んではいかがで
しょうか。参考になれば幸いです。