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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2・4金曜日にお届けいたします。
2005年6月24日 第10号
上田公認会計士事務所発行
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著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
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■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。
このたびお医者様の開業と経営改善に役立てていただくために
「医院・歯科医院開業と医院経営のヒント」というメルマガを発行
することにいたしました。今回で第10号となります。
私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。
その中でいろいろな問題に直面し、お医者様と一緒に問題を解決
していく中で、様々なノウハウを蓄積してまいりました。
日本には医療法人だけでも全国に37000以上もあり、毎年多くの
医院・歯科医院が開設されています。今までは医療費は年々増加の
一途をたどりお医者様の収入もそれなりに保証されてきました。
しかし、今後団塊の世代が定年を迎え高齢化社会に突入したときに
今の収入が保証されるとは限りません。
また、日本の医療制度はフリーアクセスということで患者さんが
医療機関を自由に選ぶことができます。
今後は医療制度の変革と患者さんによる医療機関の選別が一層進む
と考えられ、お医者様にも経営感覚が非常に要求される時代に
なります。
この多難な時代の幕開けに当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のためにほんの少し
でもお役に立てれば幸いです。
私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。
上田公認会計士事務所 上田 久之
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<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【スタッフ紹介】
【セミナー情報】
※今回は「セミナー情報」の予定を変更しまして、
「新規開業セミナーDVDのご案内」をお届けさせていただきます。
【姉妹編メルマガの紹介】
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
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■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
まずは、開業から話を始めますが、その中で既に開業している
先生方にも参考になるチェックポイントを取り上げております。
今回は、スタッフ採用のポイントです。
名医の条件は知識、技術、態度といわれます。
いいスタッフの条件も同じです。この3つの要素の
バランスが必要です。
<前回の目次>
4.資金調達のポイント
4-4.資金調達のパターン
4-4-1.有担保のみ
4-4-2.有担保+リース
4-4-3.有担保+信用貸(保証人)+リース
4-4-4.有担保+信用貸+リース+ノンバンク(無担保・無保証)
<今回の目次>
5.スタッフ採用のポイント
5-1.採用計画
5-1-1.職種、資質、人数、給与、常勤かパートか
5-2.条件の明示
5-2-1.保険関係、給与、労働時間、有給休暇、初回の賞与、
服務規律、労働法規の理解が必要、交通費
5-3.募集と面接
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5.スタッフ採用のポイント
今回からはスタッフ採用のポイントを2回にわたって
検討していきます。
さて、以前にも何回も書きましたが、開業を成功させる
条件は下記の3つと言われます。
1、先生の決意
2、周囲の方々の同意と協力
3、信頼できるパートナー
スタッフはまさに信頼できるパートナーでなければなり
ません。開業を成功させるための重要な要素と言えます。
5-1.採用計画
診療所のスタッフの数としては、無床診療所の場合で、
通常は看護師1から3人、事務員1から3人、パート職員を
含めて総計2から6人で十分でしょう。診療所については
医療法上の職員標準数の定めはありません。
100人くらいの大きな事業所であれば、一人くらい休んでも
大きな支障はありませんが、4人前後の小さな事業所ですと、
同じ一人でも休んだときには全体に及ぼす影響は大きくなります。
また、診療所の雰囲気を作るのはスタッフの態度です。
そして、その雰囲気をリードするのは院長である先生です。
勤務医時代は労務管理に気を使う必要はほとんどなかったと
思いますが、診療所を開くとなると労務管理の責任はすべて
院長先生にかかってきます。
来院が予想される患者の数から職種ごとに必要な人員を決めます。
当然、診療科と規模によって薬剤師、放射線技師、栄養士、
調理師、介護職等の有無と人数が変わってきます。
自院の強みとしたいところに要員を重点的に配置します。
たとえば、受付での応対のレベルを高くして接遇面を強化
したい場合は、パートの事務職員はいれずに正社員のみに
する、1人余分に入れて人員に余裕を持たせる等の対策が
考えられます。
以上のように自院の戦略を考慮しながら採用計画を作ります。
5-1-1.職種、資質、人数、給与、常勤かパートか
採用計画を作成するに当たり検討すべき項目は職種、資質、
人数、給与、常勤かパートかなどです。
採用計画が決まると採用活動に入ります。
業者との打ち合わせ
↓(2週間)
募集広告
↓(2週間)
書類選考
↓(1週間)
面接
↓(1週間)
採用通知
↓(1週間)
模擬診療
↓
トレーニング
募集を決めてから採用決定まで6週間程度かかります。
診療所のオープン日の2ヶ月前には採用計画を立てて
おく必要があります。
5-2.条件の明示
募集に当たっては労働条件を明示する必要があります。
法律で書面交付が義務付けられているのは、次の5項目です。
(1)労働契約の期間に関する事項
(2)就業の場所および業務に関する事項
(3)始業および就業の時刻、所定労働時間を越える労働の有無、
休憩時間、休日、休暇並びに労働者を2組以上に分けて
就業させる場合における就業時転換に関する事項
(4)賃金の決定、計算・支払いの方法、賃金の締切、支払い
の時期、昇給に関する事項
(5)退職に関する事項
また、就業規則の届出義務があるのは労働者が10人以上の
場合であるが、最初から就業規則を作成しておくことを
お勧めします。
そのメリットは、次の3つです。
1、労働者にとってはルールがはっきりすることで安心して働ける。
2、使用者側もルールが明確なのでその都度判断に迷う必要がない。
3、その結果、良好な労使関係を築きやすい。
5-2-1.保険関係、給与、労働時間、有給休暇、初回の賞与、
服務規律、労働法規の理解が必要、交通費
就業規則に明記すべき事項は、保険関係、給与、交通費等の手当て、
労働時間、有給休暇、初回の賞与、服務規律等です。
就業規則のモデルは各都道府県の各保険医協会なども出していま
すのでそれらを参考に作ればいいでしょう。
また、労働条件の通知は「労働条件通知書」の形で文書で交付した
ほうが望ましいと言えます。働くほうも安心して働けますし、
労使の信頼を醸成するのにも役立ちます。
5-3.募集と面接
いよいよ募集です。
募集には媒体ごとの特性を良く理解して費用対効果の高いものを
選びたいものです。
無料で手軽なのは公共職業安定所(ハローワーク)ですが、
看護師などの専門職の採用は難しいと言えます。
次に、求人誌と新聞広告ですが、これは費用が高くなります。
次に折り込みチラシがあります。これは費用が一番かかりますが、
開業前の宣伝を兼ねて配布すれば効率はいいと言えます。
看護師の募集には各都道府県の看護協会が運営するナースセンター
が実施する無料のナースバンクも利用できます。短期間に多くの
看護師を募集するのは難しいようです。
看護学校、専門学校に募集をかける方法もありますが、開業時
の人材募集としては即戦力にはならないので利用はあまり
勧められません。
縁故募集について考えてみましょう。勤務先の看護師や技師を
引き抜く場合は、一緒に仕事をしているので期待通りの働きを
してもらえる可能性が高いと言えます。しかし、知り合いの
紹介の場合は注意が必要です。
その知り合いとは馬があっていい関係があったとしても院長先生
ともうまく行くとは限りません。また、上司や有力者の紹介と
なると問題が起きても辞めさせにくい、給料が高くなるなどの
リスクもあることを考慮に入れて慎重に検討する必要があります。
次は選考と面接です。
選考は書類選考、筆記試験、面接と言う流れになります。
書類選考では履歴書と職務経歴書等の応募書類だけで条件に合う人
を大まかに選びます。
書類選考のポイントは経歴です。短期間で職場を変えている場合は
要注意です。また、誤字脱字が多いのも注意が必要です。
次に、筆記試験では一般教養、性格診断テスト、小論文のうち自院
にあったものを選びます。看護師などの資格者には一般教養は必要
ありません。事務職などの場合はやはり必要です。
小論文では客観的な評価は困難ですが、自院の経営理念に合うか
どうかを判定するのには使えます。
性格診断テストは短い時間で効果的な診断がでやすいと言えます。
面接に当たってはあらかじめ評価項目と質問事項を決めて評価
シートにしておきます。
評価項目には、書類では分からない容姿、態度、表情、服装の
センス、言葉遣いをいれます。質問事項には、人生観、仕事観、
世界観などの価値観が分かるような質問を用意して、こんな考えの
持ち主なら一緒にやっていけるという感触をつかむことが大切です。
面接の時には院長先生が応募者をテストするのと同じように、
応募者も院長先生をテストしています。ですから、医院の
経営理念と運営方針を応募者にしっかりと伝えることも大切です。
待遇面の条件については内定してから労働条件通知書ではっきりと
示して納得してもらうことが必要です。文書にして交わしておか
ないと、言った言わないで後々もめる原因になります。
最後に、健康診断は必ず受けてもらいましょう。
<続く>
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■6月と7月の無料相談会
6月25日(土)
7月 9日(土)
7月23日(土)
※午前10時から午後4時まで
大阪市中央区内平野町1−3−12 萬所ビル2F
上田公認会計士事務所にて
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■【特典の紹介】
特典1 診療所開業ガイドブックを無料で進呈!
これ一冊で医院・歯科医院開業の重要ポイントがよく分ります。
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資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント
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■スタッフ紹介
当事務所のホームページにてスタッフ紹介のページを公開しました。
上田公認会計士税理士事務所では専門分野において実績と信頼を
築き上げて参りました。成功の獲得は、優秀なスタッフにより
成し遂げられると確信しております。各専門分野のエキスパートを
ご紹介いたします。
続きは下記をご覧下さい。
http://www.uedacpa.com/staff/index.html
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■新規開業セミナーDVDのご案内
2005年2月に大好評で行われました『新規開業セミナー〜成功する
新規開業の条件〜』のDVDを販売することになりました。これから
医院・診療所の開業をお考えのドクターにお薦めいたします。
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【特徴】
1、開業に必要なポイントを幅広く網羅。
2、豊富な開業支援の経験を持つ講師陣が分かりやすく解説。
3、テロップ表示で分かりやすくなっております。
【内容】 (講師)
1.開演挨拶 上田 久之
2.新規開業のタイムスケジュール 相松 透
3.開業好適地選びのポイント 相松 透
4.診療所設計と建築のポイント 尾崎 敏明
5.開業計画作成のポイント 田中 猛
6.資金調達のポイント・銀行のご紹介 梅田 秀樹
7.スタッフ採用のポイント 坂本 武
8.開業に関する税務 林 哲郎
9.診療所と介護保険事業 相松 透
10.閉会の挨拶 上田 久之
※1〜5…1枚目収録、6〜10…2枚目収録
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■姉妹編メルマガの紹介
「医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月17日)
医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第3金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156564.htm
「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
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【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【開業計画のポイント】
3、【次回の無料相談会】 7月と8月の相談会の日程
4、【スタッフ紹介】
5、【セミナー情報】
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【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第10号を
迎えることができました。
これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。
これからも医療機関同士の競争がより一層激しくなりそうです。
変化に対応し患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を
皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
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【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
TEL 06−6222−0030
FAX 06−6222−0038
ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html
MAIL uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
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