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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2・4金曜日にお届けいたします。
2006年3月24日 第28号
上田公認会計士事務所発行
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著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
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■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。
このたびお医者様の開業と経営改善に役立てていただくために
「医院・歯科医院開業と医院経営のヒント」というメルマガを発行
することにいたしました。今回で第28号となります。
私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。
その中でいろいろな問題に直面し、お医者様と一緒に問題を解決
していく中で、様々なノウハウを蓄積してまいりました。
日本には医療法人だけでも全国に37000以上もあり、毎年多くの
医院・歯科医院が開設されています。今までは医療費は年々増加の
一途をたどりお医者様の収入もそれなりに保証されてきました。
しかし、今後団塊の世代が定年を迎え高齢化社会に突入したときに
今の収入が保証されるとは限りません。
また、日本の医療制度はフリーアクセスということで患者さんが
医療機関を自由に選ぶことができます。
今後は医療制度の変革と患者さんによる医療機関の選別が一層進む
と考えられ、お医者様にも経営感覚が非常に要求される時代に
なります。
この多難な時代の幕開けに当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のためにほんの少し
でもお役に立てれば幸いです。
私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。
上田公認会計士事務所 上田 久之
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<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【スタッフ紹介】
【新規開業セミナーDVDのご案内】
※今回も「セミナー情報」の予定を変更しまして、
「新規開業セミナーDVDのご案内」をお届けさせていただきます。
【姉妹編メルマガの紹介】
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
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■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
<前回の目次>
7.「立ち上がり時の増収増患者対策」(6)アメニティの準備
7-2-8.浄水器のついたティーサーバー
7-2-9.季節の花と観葉植物
7-2-10.持ち帰り用のパンフレット
7-2-11.院長プロフィール、スタッフ紹介の掲示物
7-2-12.後方支援病院の案内掲示物
7-2-13.調剤に対する院長の考え方
<今回の目次>
7.「立ち上がり時の増収増患者対策」(7)アメニティの準備
7-2-14.トイレ・洗面台のペーパータオル
7-2-15.定時に清掃するトイレ
7-2-16.赤ちゃんのオムツ交換台とウエットティッシュ
7-2-17.BGM・テレビ・ビデオ
7-2-18.留守番電話
7-2-19.24時間自動予約
7-2-20.駅からの案内マニュアル
7-2-21.待ち時間対策
7-2-22.プライバシーの確保
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7.「立ち上がり時の増収増患者対策」(7)アメニティの準備
医療はサービス業だといわれて久しくなりますが、その意識が医療
関係者の方々の中にどの程度浸透しているのかはなはだ疑問です。
患者の視点から見れば、診療所のパンフレット一つを取ってみても
おかしなことがあります。たとえば、老人が多いのにも拘わらず
パンフレットの文字が小さくて読めないということがよくあります。
最近のファミリーレストランではトイレが非常にきれいになりました。
中には便座用に紙の便座カバーが用意してあり、便座に腰掛けるときも
安心して掛けられるようになりました。
あるいは、便座を消毒できるようにティッシュとアルコールの消毒液を
置いてあるところも見かけるようになりました。
最近では、歯医者さんでもスリッパに履き替えずに靴のまま治療を
するところが増えてきたとも聞きます。
確かに、殺菌ケースに入れてあっても他人が履いたスリッパを履くのは
抵抗があります。特に若い女性にはそういう人が多いようです。
そういう目で先生の診療所を見回してみてはいかがでしょうか。
7-2-14.トイレ・洗面台のペーパータオル〜
7-2-15.定時に清掃するトイレ
まず、トイレ・洗面台のペーパータオルについて。トイレや洗面所は
濡れやすいのでペーパータオルがあると便利です。手だけを乾かすので
あればハンドドライヤーで十分ですが、飛び散った水滴を拭いたり、
顔をふいたりするときにペーパータオルの方が便利です。
どちらを使うかは各医院の方針で良いと思います。
ただし、歯科は口をすすぐのでペーパータオルの方が便利です。
また、時間がかからないことからペーパータオルの方が私は優れている
と思います。
さて、ペーパータオルを設置したときに気をつけなければいけないのは
ゴミ箱です。ペーパータオルは丸めた場合に意外とかさばりますので、
すぐにゴミ箱がいっぱいになってしまいます。
ゴミ箱はちょっと大きめのもので蓋つきのものを選びましょう。そして、
1時間に1回は見回りすることを習慣にしましょう。
大切なのは誰が、何時、どの程度の時間を掛けてその仕事をするのかを
明確にしておくことです。
7-2-16.赤ちゃんのオムツ交換台とウエットティッシュ
次に、赤ちゃんのオムツ交換台とウエットティッシュです。
お子さま連れのお母さんが来るところには絶対に必要なものです。
特に、ビル診などでは狭いのでなかなかスペースを確保しにくいもの
ですが、折りたたみ式のものならそれほど場所もとらないのでぜひ
おいていただきたいものです。
7-2-17.BGM・テレビ・ビデオ
次は、BGM・テレビ・ビデオです。最近は、テレビやビデオを普及して
きましたので有線放送でBGMを流すというのは少なくなったのでは
ないでしょうか。
さらに、薄型テレビの価格低下により大画面の薄型テレビを設置して
いる診療所が増えてきたようです。
まず、テレビやビデオで一番気をつけなければいけないのは音量と
内容です。
音量は病を持っている人には大きく感じたりしますので、受付の
スタッフが自分の耳で感じて調整するほかにも待合室の患者さんの
表情を見て推測することも必要です。
ビデオではぜひやっていただきたいのが診療所紹介のビデオの放送です。
ゆっくり時間を掛けて病状の説明をしたり、コミュニケーションを
図ったりするのが難しい状況にあって、ビデオで情報発信できるのを
見逃す手はありません。
15分程度のビデオであればシナリオつきでも90万円程度でいいものが
できます。
それをホームページで放送することもできますし、患者さんにDVDで
配ることもできます。
要するに、一回作ったら3度おいしいというわけです。
待合室のビデオ、配布、ホームページと3段階に活用できます。
また、リクルートにも意外な効果があります。
7-2-18.留守番電話
次に、留守番電話です。患者さんからの電話はいつかかってくるか
わかりません。特に、診療時間外にかかってくる電話は緊急の場合が多い
と考えられます。
その場合、留守番電話に設定してあれば外出時でも確認できますので、
夜間や休日にも定期的に電話を入れて、必要に応じて患者さんの家に
電話を掛けるようにすると非常に安心して信頼していただけるという
ことになります。
7-2-19.24時間自動予約
次に、24時間自動予約です。安いシステムであれば月額5,000円くらい
からホームページ上で使えるものもあるようです。
ただ、診療科と予約の受け方によって使えない場合もありますので、
事前に十分な調査と検討が必要です。デモをしてもらうことは絶対に
必要でしょう。小児科、耳鼻科でもかなり普及してきたようです。
特に、産婦人科は予約システムを導入することによってかなりの新患
増加が見込めます。ご興味ある方は弊事務所でも相談を受け付けて
おります。下記からお気軽にどうぞ。
http://www.uedacpa.com/muryoform/index.html
7-2-20.駅からの案内マニュアル
次に、駅からの案内マニュアルです。特に、電話で問い合わせがあった
場合に、スタッフによって説明のしかたが異なると、無用の混乱を起こす
ことがあります。また、それが診療所の信用にも少なからず影響する
可能性もあり、細かいところまで気を配って置きたいものです。
7-2-21.待ち時間対策
次に、待ち時間対策です。待ち時間対策には3つの待ち時間対策があります。
一番目の待ち時間対策は待たせないことです。
次に、待ち時間を知らせることです。
さらに、待ち時間を苦痛に感じさせないことです。
待たせないためには予約を取るのが一番の対策になります。
その場合、上述の予約システムの導入が課題となります。
いろいろなレベルのシステムがありますので一概には言えませんが、
メールの一斉配信機能などを備えた高度なシステムであれば数百万もかかり
ますが、使い方によってはそれ以上の効果が見込めます。
2番目の待ち時間対策は待ち時間を知らせることです。待ち時間や順番を
電光表示する機械の導入を検討しても良いでしょう。
3つ目の待ち時間対策は、テレビやビデオで気を紛らわせることです。
以上の3つの待ち時間対策はできているでしょうか。
7-2-22.プライバシーの確保
また、意外に守られていないのがプライバシーの確保です。
新しい診療所では診察室の前にドアが付いているケースが多いのであまり
問題はないようですが、古い診療所では診察室をカーテンで仕切ってある
ところもあります。
あるいは歯科では仕切りのカーテンすらないことが多いようです。
その場合、話し声や治療の様子が漏れますのでプライバシーに敏感な人には
たいへん問題になります。
仕切りをつけるのは建築と費用の問題もあり難しいと思いますが、話をする
ときに声を調節したり、入室のタイミングをずらしたりする配慮も必要だと
いえます。
さて、2006年3月19日の読売新聞に再春館製薬所の大きな広告に次のような
話が出ていました。
「ここまでやらなければ、ドモホルンリンクルではない」
《私たちは、お客さまになりきらなければダメなんです。お客さまのお肌の
悩みを自分の悩みとして受けとめる。お客さまの喜びを自分の喜びとして
感じる。その上で何ができるかを考えなければ、一人ひとり違うお客さまに
心からのご満足をお届けすることなんかできないと思うんです。》
もちろん、院長先生は常にそういう自覚を持って診察と治療に当たって
おられることと思います。
しかし、それをスタッフの一人ひとりにまで浸透させるには、やはり熱意と
技術が必要です。
そういったスタッフの教育でお悩みの先生はお気軽にメールでご相談ください。
http://www.uedacpa.com/muryoform/index.html
<続く>
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■3月と4月の無料相談会
3月25日(土)
4月 8日(土)
4月22日(土)
※午前10時から午後4時まで
大阪市中央区内平野町1−3−12
ajディナスティ大手前ビル1・2階
上田公認会計士事務所にて
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■【特典の紹介】
特典1 下記のガイドブックを無料で進呈!
「Q&A診療所の新規開業ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/present.html
「一人医師医療法人設立の基礎知識ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present02.html
「クリニックの事業承継ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present03.html
「Q&Aクリニックの経営改善のすすめ方ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present04.html
特典2 無料開業相談会実施中!
立地相談(阪神間)、開業準備のタイムテーブル、開業時の税務、
資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント
等の無料相談を平成18年度は無料にて実施中。
詳細は下記をご覧下さい。
→ http://www.uedacpa.com/opensoudan.html
特典3 病医院の経営情報を無料で提供!
無料の簡単会員登録だけで経営のお役立ち情報が手に入ります。
会員登録はこちらから
→ http://www.uedacpa.com/bizup_toroku.html
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■スタッフ紹介
当事務所のホームページにてスタッフ紹介のページを公開しました。
上田公認会計士税理士事務所では専門分野において実績と信頼を
築き上げて参りました。成功の獲得は、優秀なスタッフにより
成し遂げられると確信しております。各専門分野のエキスパートを
ご紹介いたします。
続きは下記をご覧下さい。
→ http://www.uedacpa.com/staff/index.html
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■新規開業セミナーDVDのご案内
2005年2月に大好評で行われました『新規開業セミナー〜成功する
新規開業の条件〜』のDVDを販売することになりました。これから
医院・診療所の開業をお考えのドクターにお薦めいたします。
数量限定の特別版となっておりますので、是非、この機会に
お買い求め下さい。
【特徴】
1、開業に必要なポイントを幅広く網羅。
2、豊富な開業支援の経験を持つ講師陣が分かりやすく解説。
3、テロップ表示で分かりやすくなっております。
【内容】(講師)
1.開演挨拶(上田 久之)
2.新規開業のタイムスケジュール(相松 透)
3.開業好適地選びのポイント(相松 透)
4.診療所設計と建築のポイント(尾崎 敏明)
5.開業計画作成のポイント(田中 猛)
6.資金調達のポイント・銀行のご紹介(梅田 秀樹)
7.スタッフ採用のポイント(坂本 武)
8.開業に関する税務(上田 久之)
9.診療所と介護保険事業(相松 透)
10.閉会の挨拶(上田 久之)
※1〜5…1枚目収録、6〜10…2枚目収録
【仕様】
・DVD2枚組み(180分)
・セミナーレジメ同梱
【価格】
21,000円(送料、消費税込み)
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/dvd.html
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■姉妹編メルマガの紹介
「医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月17日)
医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第3金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156564.htm
「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156565.htm
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【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【次回の無料相談会】
3、【スタッフ紹介】
4、【セミナー情報】
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【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第28号を
迎えることができました。
これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。
4月からの介護保険制度の改革実施に向けてたいへん忙しくなって
きました。特に、役所の方は4月に法律が施行されるまでは詳細な
内容は出さない方針ですので、情報収集にはなかなかてこずります。
介護と医療の円滑な支援体制を築くことが今後の社会保障制度の
大きな柱の一つです。診療所の先生の中には介護施設を併設して
いらっしゃる方も多いと思います。
今回は医療制度と介護保険制度の両方が同時に変わりますので、
診療所のビジョンを描くことが大切ですが、詳細が固まらないので
手探り状態が続くと思います。
ただ、あらゆる方面に情報のアンテナを張り巡らして情報収集を
怠らないことが大切ですね。
また、そういった変動すること以上に常に変わらない品質向上と
サービス向上がいっそう重要ですね。こういう変化の激しい時代
だからこそ逆に変わらないものの価値もあるのではないでしょうか。
変えてはいけない信念と変化に対応し患者様と社会生活の向上に貢献
できる医業経営を皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
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【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
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TEL 06−6222−0030
FAX 06−6222−0038
ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html
MAIL uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
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