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医院・歯科医院開業と医院経営のヒント(まぐまぐメールマガジン) 上田公認会計士事務所

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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント> 2006年9月8日 第39号

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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2・4金曜日にお届けいたします。
2006年9月8日 第39号
上田公認会計士事務所発行
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著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
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■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。

今回で第39号となります。

私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。

その中でいろいろな問題に直面し、お医者様と一緒に問題を解決
していく中で、様々なノウハウを蓄積してまいりました。

今後も診療報酬の引き上げは望めないこと。病院における
勤務医のポスト不足から開業ラッシュが今後5年程度は続くと
予想されること。

マッサージやサプリメントなどの医療の代替サービスとの競合も
激しくなること。

さらに、支払側の財源不足から保険請求の電子化要求、
ジェネリック医薬品の使用拡大等が進むと考えられます。

また、医療保険給付の免責制も導入される可能性があると思われます。

以上のような厳しい状況の中で診療所の経営を安定軌道に乗せる
ためには何が必要かを考えてみましょう。

この多難な時代の幕開けに当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のためにほんの少し
でもお役に立てれば幸いです。

私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。

上田公認会計士事務所 上田 久之
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<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【スタッフ紹介】
【魔法の集客】セミナーのご案内
【姉妹編メルマガの紹介】
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
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■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
<所内セミナー>

今日は、朝からの職員を対象にした所内セミナーが開かれました。
講師は検察OBの経験が豊富な弁護士さんで、話術も巧みであきさせない
セミナーでした。

その中で、日本の司法の大きな流れとして事前規制から事後規制への転換が
あるということでした。
小さな政府を実現するためには、規制をできるだけなくしてルールを
明確にすることが必要です。すなわち、基本的にルールに則って自由に
やっていいですよ。ただし、ルールを破ったら厳しいペナルティが課
せられますよということです。
その結果として、厳罰化が進みます。

特に、社会的責任という面では非常に厳罰化が進んでいます。
その例として挙げられたのが、最近の大手企業のコンプライアンス問題でした。
法的には責任を取ったのに、取引先から取引停止などの社会的な制裁を
受けて会社そのものが消滅してしまう、あるいは存亡に淵に立たされると
いうことがあります。

医療についていえば、産婦人科の訴訟が増えていて、産婦人科医の希望者が
減っています。その対策として、2006年8月30日の日経新聞に
厚生労働省は出産時の医療事故で新生児が脳性まひになった場合に、医師の
過失の有無にかかわらず患者側に一時金や介護費用を支給する「無過失補償
制度」を導入する方向で検討を始めたという記事が出ました。

刑事責任というのは要件がはっきりしているので、普通に生活している
人にとっては大きなリスクにはなりません。それに対して、社会的責任と
いうのはその内容事態があいまいで限界も不明です。マスコミの取り上げ方に
よってその内容が変わったりします。

すなわち、今流行のリスク管理というものは社会的責任に対して必要だと
いうお話でした。

医療の場合は、人間の生死にかかわる問題ですから社会的責任と
そのリスク管理が非常に重要な課題だと改めて感じたしだいです。
読者の皆様のクリニックのリスク管理を今一度点検していただければ
幸いです。
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<前回の目次>
2-1.経営方針、基本コンセプトの策定、リサーチ
2-2.家族の了解
2-3.勤務先・大学の了解:建築確認申請提出がタイムリミット
2-4.資金調達の目安
2-5.スタッフ確保の目安

<今回の目次> 
第39号 「開業計画のポイント」(2)失敗しない開業計画の作り方です。

まずは、開業から話を始めますが、その中で既に開業している
先生方にも参考になるチェックポイントを取り上げております。

2.開業計画のポイント―開業形態の選択と物件のチェック
今回は、開業計画のポイント―失敗しない開業計画の作り方の続き
です。開業計画は会社で言えば事業計画に当たります。会社の事業
計画がすべての活動の基本になるように、開業計画は医院経営の
基本となる大切なものです。

計画を書くことによって、忙しさから開放されます。

<目次>
2-6.開業形態の選択
2-6-1.勤務先の地区で開業するか、パラシュート型か
2-6-2.テナント、戸建、建て貸し、定期借地権、医療ビル
2-6-3.介護サービスを併設するか
2-7.親の土地を利用する場合の需要予測
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前回お話した開業計画は先生方の「夢の設計図」です。
そして、「夢の設計図」で一番大切なことは「どんな患者さんに
どんな医療を提供するか。」ということです。これが原点です。

その原点に立った上で、診療所経営のためのさまざまな経営課題に
取り組む必要があります。

2-6.開業形態の選択
さて、今回のテーマは開業形態の選択です。
一口に開業といってもその形態はさまざまです。多くの開業形態の
中から先生に一番適した形態を選ぶことが開業に成功する重要な
ステップとなります。

ここでいう開業形態として次の3つの項目について検討します。
(開業形態の3項目)
1、立地(勤務先の地区で開業するか、パラシュート型か)
2、建物(テナント、戸建、建て貸し、定期借地権、医療ビル)
3、事業構成(介護サービスを併設するか)

2-6-1.勤務先の地区で開業するか、パラシュート型か
まずは1番目の立地です。
立地を決める要因は大きく分けて2つあります。
患者さんがいるかどうかということと物件があるかどうかということ
です。

その中でも一番重要な要因は、患者さんがいるかどうかです。先生が
勤務していらっしゃる病院の周りには、先生の患者さんが間違いなく
います。

開業に当たってある程度の数の患者さんが見込めるということはたい
へん有利で心強いことです。先にお客様を確保して開業するということは
どんな業種であっても成功する確率が非常に高い方法と言えます。

その意味で、勤務先の病院の近くに開業するというのは成功する開業
パターンのひとつといえます。

この方法で注意すべき点は下記の2つです。
1、現在の勤務先の病院の患者を過大に当てにしないこと。
2、勤務先の病院と良好な関係を保って円満退職すること。

1については簡単に計算することができます。
例えば、先生の担当の患者さんが500人とします。そのうちの30%が
新しい診療所へ来てくれるとしたら150人の患者さんが見込めます。
月1回の通院として150人÷22日=7人/日となります。
一日の必要患者数が30人とすると7÷30×100=20%となり、
必要患者数の20%を確保できるという計算になります。
逆に言うと、必要患者数の80%は自力で確保する必要があるということです。

ゼロから集めるよりも楽といえば楽ですが、それだけで診療所の経営が成り
立つというほど甘いものでもありません。

次に、2の円満退職です。
悪いうわさはすぐに広がります。元勤務先の病院との関係が悪いとそういう
うわさが流れて患者さんが集まりにくいということも考えられます。

また、スタッフを確保するに当たっても元勤務先の病院のスタッフをスカウト
できれば非常に円滑に開業ができます。あるいは先生の患者さんを大きな
病院に紹介する必要が起きた場合でも元勤務先との関係が良好であれば紹介も
しやすいということになります。

円満に退職するためには、前号にも書きましたが独立の意向を早めに勤務先の
病院に伝えておくことが重要です。後任の医師を確保するためには半年から
1年の余裕がほしいところです。

以上の例は勤務先の病院の近くで開業する場合でしたが、勤務先の近くで
開業できない場合は別の場所に開業物件を探す必要があります。
これはいわゆるパラシュート型の開業です。

勤務先の病院の近くに適当な物件がない、あるいはすでに土地を確保
してある、住居と診療所を同じ場所にしたいなどの理由で、まったく
新しい立地に開業する場合です。

この場合は、患者さんをゼロから集める必要があります。最初は口コミ
も期待できません。
一日も早く経営を軌道に乗せるためには開業時にある程度の広告宣伝費を
見込んでおく必要があります。

パラシュート型の注意点は次の2点です。
1、物件ありきで物件にとらわれないこと。
2、診療圏調査をしっかりとやること。

一番注意しないといけないのは、すでに土地があるからといって
安易に開業してしまうことです。診療所は患者さんに来ていただいて
初めて経営が成り立ちます。偶然所有している土地の周辺に患者さんが
多くいらっしゃるとは限りません。
やはり診療所の開設で一番の元になる大切なことは診療圏調査です。

2-6-2.テナント、戸建、建て貸し、定期借地権、医療ビル
次は、開業形態の3項目のうち2番目の建物(物件)です。
建物の形態としては大きく分けて5つあります。テナント、戸建、
建て貸し、定期借地権、医療ビルの5つです。

テナントというのは一般の事務所ビルあるいは商業施設にテナントと
して入居する方法です。テナントの場合はほかの戸建、建て貸し、
定期借地権などに比べて比較的開業費用は安くなります。
ただ、適当な貸しビルがあることが前提になります。

次に戸建での開業ですが、この場合に多いのは土地を自己で所有して
いる場合や両親の土地を借りるという場合です。もちろん、土地を
買って建てる場合もあります。ただ、土地を買う場合は開業費用が
大きくなります。

建て貸しとは入居者が希望する建物を地主さんが建てて貸すという
方法です。この方法ですと開業費用も比較的少なく、自由に立地が選べ、
建物も希望通りに建てられますので成功する確率も高くなると考えられます。
都会の真ん中で厳しい競争をしなくとも郊外で半径500メートル以内に
1万人の人口があって同じ診療科の競合が3軒くらいといった立地も
探せばあります。

また、土地を売らずに有効利用したいという地主さんが
割合多いので、開業希望の先生と建て貸しをしたい地主さんをマッチング
させる不動産業者さんもあります。
この場合は、前述したように建物を先生の希望通りに建てることも可能
ですから、先生の夢の実現には適した方法と言えます。

次に、定期借地権ですが、これは土地を期限付きで借りて建物を立て、
期限が来たら更地にして返すという方法です。最近はマンションなどでも
この方法で開発し、土地代が安い分だけ総額を安く販売しています。
この方法は制度ができてから間もないのでここでは詳しい説明は省きます。

次は、今注目を浴びている医療ビル(医療モール)です。
この方法は患者さんが集まりやすいため最近脚光を浴びてきています。
その理由としては、ひとつのビルに複数の診療科が入居することにより
単独で出すよりも相乗効果が出て訴求力があることです。

また、レントゲンの共用ができたり、ほかの医院に来院された患者さんが
先生の診療所にお見えになるということもあります。
医療モールの問題点は、立地が悪い場合入居者が少なく集客力が劣る場合が
あります。当初は5つの診療所が入居する予定が、最初は調剤薬局と先生の
診療所だけといったケースもあるようです。

2-6-3.介護サービスを併設するか
次は、開業形態の3項目のうち、3番目の事業構成です。ここでは介護
サービスの併設をするかどうかを検討します。

介護サービスの中でも訪問系サービスの場合は患者さんの自宅を訪問
してサービスを行うので建物や施設に対する投資は比較的少額ですみます。
ただし、患者さん宅を訪問するヘルパーさんのマネジメントを行うスタッフ
は必要です。

それに対して、通所系の場合は患者さんをデイケアやデイサービスのために
受け入れる建物や施設への投資額が大きくなります。そのため、需要予測を
綿密に行うマーケティングマネジメントが必要です。また、収入に直結する
介護保険の改正動向には常に注意を払う必要があります。

2-7.親の土地を利用する場合の需要予測
先生のご両親が土地を持っている場合は、それを活用する場合があります。
親の立場からすれば、子供を手元におきたい、せっかくの土地を活用したい
という気持ちがあります。また、開業する先生のほうも親の土地を借りれば、
土地に対するかなりの投資が節約できることになります。

こういった土地の費用面から考えると、親の土地を活用するのは大変いい
ことなのですが、これにも注意すべき点があります。
それは、はじめに土地ありきで開業してしまうことです。

やはり開業の根本は患者さんが集まるかどうかです。安易に土地があるから
といって開業してしまうと診療圏が悪く患者さんを集めるのに苦労すると
いったこともあります。また、土地代が不要で初期投資が少なくなるために
計画が甘くなるといった問題もあります。

診療圏を厳しくチェックして需要が見込めない場合は親の土地にこだわらず、
テナントでもほかの優れた立地条件の場所を探したほうがいいでしょう。

<続く>
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■9月と10月の無料相談会
 9月 9日(土)
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10月14日(土)
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ヨリタ流集客の秘密は・・・・にあった。

こんにちは、ワクワク楽しい歯科医院実践会会長、
そしてドリームマスター寄田幸司です。

今回のテーマは、「小冊子」そして「ホームページ」活用法。
どれも、経営セミナーでは、あまり取り上げられていません。

しかし、私は今回のセミナーにはかなりの自信を持っています。

当院を訪れる、多くの患者様が、驚きの声。
「小冊子を書いたり、作っているのは、よく知っていましたが、
何故こんなに多くの、しかもクオリティーの高い小冊子を短期間に
作れているのでしょうか。」

ホームページを、ご覧になった方々から、寄せられる質問。
「まさかこれ全てを、先生が書いているんじゃないですよね。」
「何故こんなに多くの患者様が来院しているのに、マメに更新
出来るのですか。」

これらは全て、私のこだわりから、実現したものです。
患者様に私たちのことをより深く知って頂きたい、心から通じ
あえる関係を作りたい、
その一心で始めたものです。

決して、小冊子を書くこと、ホームページを作ることが目的では
ありません。
小冊子やホームページ以上に、私の熱い思いを伝える手段を見つ
けることが出来なかったからです。

言いかえれば、小冊子を書き、ホームページを更新し続けることで、
私たちの考えに共感して頂ける患者様や、チームメンバーと出会う
ことが出来ました。

それでは、いよいよヨリタワールドの確立に欠かせない、
不思議な秘密をお話します。

続きはこちらから
http://www.uedacpa.com/seminar/20061009.html
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■姉妹編メルマガの紹介
「医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月17日)
医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第3金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
http://www.mag2.com/m/0000156564.htm

「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
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http://www.mag2.com/m/0000156565.htm
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【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【次回の無料相談会】
3、【スタッフ紹介】
4、【セミナー情報】
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【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第39号を
迎えることができました。

これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。

この4月から診療報酬が3.16%引き下げられましたが、収入を維持
するためには増患と増収が必要です。

開業や増患増収でお悩みの院長は上田公認会計士事務所に
ご相談ください。

300件以上のクリニックを成功に導いてきたノウハウがあります。
土曜日に無料相談会を実施しております。

まずはお電話ください。
06−6222−0030 まで。

患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を
皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
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【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
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このメールマガジンは「まぐまぐ」の配信システムで発行しています。
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
TEL  06−6222−0030
FAX  06−6222−0038
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