◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2金曜日にお届けいたします。
2007年7月13日 第51号
上田公認会計士事務所発行
――――――――――――――――――――――――――――――
著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。
今回で第51号となります。
私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。
その中でいろいろな問題に直面し、お医者様と一緒に問題を解決
していく中で、様々なノウハウを蓄積してまいりました。
今後も診療報酬の引き上げは望めないこと。病院における
勤務医のポスト不足から開業ラッシュが今後5年程度は続くと
予想されること。
マッサージやサプリメントなどの医療の代替サービスとの競合も
激しくなること。
さらに、支払側の財源不足から保険請求の電子化要求、
ジェネリック医薬品の使用拡大等が進むと考えられます。
また、医療保険給付の免責制も導入される可能性があると思われます。
以上のような厳しい状況の中で診療所の経営を安定軌道に乗せる
ためには何が必要かを考えてみましょう。
この多難な時代の幕開けに当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のためにほんの少し
でもお役に立てれば幸いです。
私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。
上田公認会計士事務所 上田 久之
――――――――――――――――――――――――――――――
<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【スタッフ紹介】
【新規開業セミナーDVDのご案内】
【姉妹編メルマガの紹介】
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
――――――――――――――――――――――――――――――
■セミナー報告
数多くの歯科医院の増収増患指導で実績のある
牧野克彦さんセミナーを開催しました。
歯科医の成長要因分析をみると下記のとおりです。
伸びている歯医者さんの条件
1.紹介患者を獲得するシステムがある
2.パンフレットがある
3.スタッフが紹介を依頼する
4.デジタル
5.リコール
トップ3のうち今回は1について詳しくお話をいただきました。
そして、たくさんのノウハウを公開していただきました。
■ノウハウその1
歯科医の医業収入は
売り上げ技術より患者の扱い方で決まる
その理由は「患者」という顧客の特徴にあります。
「患者は技術がわからない」のです。
すなわち、その患者に何をどう伝えるかがポイントです。
歯医者さんは治療の勉強はしますが、患者との
コミュニケーションの勉強はほとんどしていません。
保険を売る際に培ったコミュニケーションのノウハウが
歯科医にも役に立つのです。
患者=人間
です。
■ノウハウその2
ウイニングエッジ 鼻の差
全国平均の歯科医の患者数は23人。
ある歯科医院では牧野先生の指導後2年で
患者数は50人になった。
平均的な成果をえる人とトップになる人との差は
わずかしかない。
競馬で1位になった馬と鼻の差で2位になった馬との
実力差はほとんどありません。
しかし、賞金額は3倍も違うのです。
これをウイニングエッジといいます。
他にも、すぐに役立つノウハウを40種ほど披露して
いただきました。
的確な経営戦略を立て、役立つノウハウを生かして、
いかに集患を図るかが院長の腕の見せ所です。
このメルマガの読者には有益な情報をどんどん提供したいと
思います。
今後ともご愛顧のほど宜しくお願いいたします。
――――――――――――――――――――――――――――――
■セミナー概要
詳しくはhttp://www.uedacpa.com/seminar/70729_jihi.pdf
歯科医限定「患者さん・売り上げが20%増える方法」
株式会社ウイッシュアップ 代表取締役 牧野克彦
「残すお金を20%アップさせる医院マネジメント」
上田公認会計士事務所 公認会計士 下條智也
2007年7月1日(日) 13:30〜16:30
OMMビル 2階会議室
――――――――――――――――――――――――――――――
■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
<前回の目次>
6.開業に関する税務
6-2 開業資金のポイント
6-2-2 大口資金の流れの整理と証憑資料
6-2-3 自己資金の証明と解約書類
6-2-4 親族借入のポイント
6-2-5 取得資金調査の2つの関門(取得資金のお尋ねと
第一回の調査、登記)
6-2-6 相続時清算課税の活用
<今回の目次>
6.開業に関する税務
6-2 開業資金のポイント
6-2-6 相続時清算課税の活用
――――――――――――――――――――――――――――――
前回は開業に関する税務の第2回目として、開業資金のポイント
について述べました。
まず、大口資金の流れを整理しておくこと。すなわち、保証金は
定期預金を解約して充てたなどということです。そして、その証
拠が必要だということ。
また、親族借入については借入期間、返済期間、利率、月々の
返済額などを定めた借入契約書を作成しておくことがポイント
です。
第一回目の税務調査で建物等の取得資金の調達方法について調査
がなされるということ等がポイントでした。
さて、今回はその続きで相続時清算課税の活用です。
これは平成15年1月から導入された制度です。
この制度の最大のメリットは2,500万円まで無税で贈与を受けら
れるところにあります。
相続時精算課税制度を選択すると特別控除の2,500万円が受けら
れるからです。
もし、2,500万円の贈与に対して普通に贈与税を払えば970万円
の贈与税を支払う必要があります。
計算式は以下のとおりです。
(2,500万円−110万円)×50%−225万円=970万円
さらに2,500万円を越えた部分に対しても一律20%の贈与税で
済みます。
ただし、この20%という税率は400万円以下の場合の通常の贈与
税率が20%以下なので3,000万円以上の方が大きなメリットがあ
ります。
この相続時精算課税制度を選択した場合としない場合の税額を
比較してみましょう。
その前にこの相続時精算課税制度の概要を以下に述べます。
相続時精算課税制度を選択できるのは、贈与の年の1月1日現在の
年齢が財産を贈与した人(贈与者)が65歳以上の親で、財産の
贈与を受ける人(受贈者)が20歳以上の子である推定相続人で
あることが必要です。
では実際に開業費用の4,000万円を贈与した場合の税額を比較し
てみましょう。
まず、相続時精算課税制度を選択しない場合で計算すると次の
ようになります。
【相続時精算課税制度を選択しない場合】暦年課税
(従来どおりの課税方法)
贈与税の額
@基礎控除額 毎年110万円
A税率は下記の速算表で求めます。
贈与税の速算表
基礎控除後の課税価格 税率 控除額
200万円以下 10% ―
300万円以下 15% 10万円
400万円以下 20% 25万円
600万円以下 30% 65万円
1,000万円以下 40% 125万円
1,000万円超 50% 225万円
上の表から
(課税価格−基礎控除額)×税率−控除額=税額 で計算します。
したがって、4,000万円の贈与を受けた場合の贈与税額は
(4,000万円−110万円)×50%−225万円=1,720万円
になります。半分近くが税金で取られてしまいます。
次に相続時精算課税制度を選択した場合を考えてみましょう。
【相続時精算課税制度を選択した場合】
@特別控除額 2,500万円
A税率は特別控除額を超えた部分に対して一律20%です。
特別控除額を超えた部分に対して一律20%の税率で
計算すると次のようになります。
(4,000万円−2,500万円)×20%=300万円
となります。
相続時精算課税制度を選択した場合としなかった場合を比べてみると
1,720万円−300万円=1,420万円
なんと税額には1,420万円もの大きな差がついてしまいます。
税法はしじゅう改正されますのでこまめに顧問税理士と相談
しておくことが大切です。
また、一口に税理士といっても得意分野と不得意分野があります。
万一、間違った処理をして税金を払いすぎても誰も教えてくれま
せん。
顧問税理士を選ぶ際には法改正にすばやく対応して先生の力に
なってくれることを念頭においておきましょう。
今回の相続時精算課税制度はいかがでしたでしょうか。
ものすごく得した気分になったのではないでしょうか。
でも、お父様が65歳になっていない場合はどうすればいいのでしょうか。
次回は開業に関する税務の4回目です。
ご一緒にもっと楽しく勉強していきましょう。
以上
<続く>
――――――――――――――――――――――――――――――
■7月と8月の無料相談会
7月 14日 (土)
7月 21日 (土)
8月 11日 (土)
8月 18日 (土)
※午前10時から午後4時まで
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
上田公認会計士事務所にて
――――――――――――――――――――――――――――――
■【特典の紹介】
特典1 下記のガイドブックを無料で進呈!
「Q&A診療所の新規開業ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/present.html
「新医療法人制度への対応ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present02.html
「クリニックの事業承継ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present03.html
「Q&Aクリニックの経営改善のすすめ方ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present04.html
特典2 無料開業相談会実施中!
立地相談(阪神間)、開業準備のタイムテーブル、開業時の税務、
資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント
等の無料相談を平成18年度は無料にて実施中。
詳細は下記をご覧下さい。
→ http://www.uedacpa.com/opensoudan.html
特典3 病医院の経営情報を無料で提供!
無料の簡単会員登録だけで経営のお役立ち情報が手に入ります。
会員登録はこちらから
→ http://www.uedacpa.com/bizup_toroku.html
――――――――――――――――――――――――――――――
■新規開業セミナーDVDのご案内
2005年2月に大好評で行われました『新規開業セミナー〜成功する
新規開業の条件〜』のDVDを販売することになりました。これから
医院・診療所の開業をお考えのドクターにお薦めいたします。
数量限定の特別版となっておりますので、是非、この機会に
お買い求め下さい。
【特徴】
1、開業に必要なポイントを幅広く網羅。
2、豊富な開業支援の経験を持つ講師陣が分かりやすく解説。
3、テロップ表示で分かりやすくなっております。
【内容】(講師)
1.開演挨拶(上田 久之)
2.新規開業のタイムスケジュール(相松 透)
3.開業好適地選びのポイント(相松 透)
4.診療所設計と建築のポイント(尾崎 敏明)
5.開業計画作成のポイント(田中 猛)
6.資金調達のポイント・銀行のご紹介(梅田 秀樹)
7.スタッフ採用のポイント(坂本 武)
8.開業に関する税務(上田 久之)
9.診療所と介護保険事業(相松 透)
10.閉会の挨拶(上田 久之)
※1〜5…1枚目収録、6〜10…2枚目収録
【仕様】
・DVD2枚組み(180分)
・セミナーレジメ同梱
【価格】
21,000円(送料、消費税込み)
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/dvd.html
――――――――――――――――――――――――――――――
■姉妹編メルマガの紹介
「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156565.htm
――――――――――――――――――――――――――――――
【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【次回の無料相談会】
3、【スタッフ紹介】
4、【セミナー情報】
――――――――――――――――――――――――――――――
【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第50号を
迎えることができました。
これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。
この4月から診療報酬が3.16%引き下げられましたが、収入を維持
するためには増患と増収が必要です。
開業や増患増収でお悩みの院長は上田公認会計士事務所に
ご相談ください。
300件以上のクリニックを成功に導いてきたノウハウがあります。
土曜日に無料相談会を実施しております。
まずはお電話ください。
06−6222−0030 まで。
患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を
皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
※来月から本メルマガを毎月1回(第2金曜日)の発行に変更いたします。
引き続きご愛読を宜しくお願い致します。
――――――――――――――――――――――――――――――
【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
――――――――――――――――――――――――――――――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
このメールマガジンは「まぐまぐ」の配信システムで発行しています。
購読解除はこちらから→ http://www.mag2.com/m/0000147969.htm
――――――――――――――――――――――――――――――
<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
TEL 06−6222−0030
FAX 06−6222−0038
ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html
MAIL uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
※メールマガジンの無断転載・引用はご遠慮下さい
■メールマガジンの登録はこちらからお願いします。
(※登録は無料です。)
■メールマガジンの解除はこちらからお願いします。