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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2金曜日にお届けいたします。
2009年9月11日 第77号
上田公認会計士事務所発行
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著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
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■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。
今回で第77号となります。
昔、大工などの職人がつける腹掛けの前部にある、大きな物入れのことを
「どんぶり」といったそうです。
職人たちが、このどんぶりにお金を入れて無造作に出し入れしていた
ことから、大雑把なお金の出し入れを「どんぶり勘定」というようです。
開業医の事業や家計においても、どんぶり勘定的なお金の出し入れが
よく行われています。
どうすればどんぶり勘定から抜け出して、強い診療所にするができるのでしょうか。
それを今回は具体的にお話します。
私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。
上田公認会計士事務所は
医療専門の会計事務所でコンサルティング力のある事務所として
医院経営に役立つ情報を提供してまいります。
この変革の時代に当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のために
少しでもお役に立てれば幸いです。
私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。
上田公認会計士事務所 上田 久之
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上田公認会計士事務所の勉強会ご案内
拝啓 初秋の候、貴医院においては、ますますご清栄のこととお喜び
申し上げます。
さて、この度、上田公認会計士事務所では、関与医院様の経営パートナー
としてお役に立つべく勉強会を実施することになりました。
今回のテーマは、歯科医院における治療・予防の中断患者さんを減らす
ための患者管理マニュアルです。
患者さんの予約ノートに空白が目立つ・・・・治療を中断してしまう
患者さんがいる・・・・開業5年目で、リコール率が上がらない・・・・
そんな院長の悩みを解決するための強力な業務マニュアル。
なかでも、治療や予防の中断患者を減らす『患者管理マニュアル』は、
医院の収益にも直結する重要なツールです。
今回のセミナーでは、効率的な予約の取り方から、中断させないための
管理の仕方、さらには中断患者を減らすための追跡システムまで、
今日から使える患者管理マニュアルづくりのヒントをご紹介します。
講師の田上めぐみ氏は、医院コンサルタントとして、また歯科衛生士と
して、これまで数多くの歯科医院で、業務改善のためのマニュアルづく
りの指導を実践されています。ぜひ、この機会にふるってご参加ください。
敬具
治療・予防の中断患者を減らすための患者管理マニュアルづくり講座
平成21年10月4日(日)13時〜16時
上田公認会計士事務所セミナールーム
(06‐6222-0315)
■主催:上田公認会計士事務所 大阪市中央区道修町1−7−10
扶桑道修町ビル3F
■協力:株式会社ヒンメル 代表取締役社長 田上めぐみ氏
■問合せ:TEL 06-6222-0030/FAX 06-6222-0038
13:00〜14:30 役に立つ患者管理マニュアルの作り方
株式会社ヒンメル 代表取締役社長 田上めぐみ氏
1989年、関西歯科衛生士専門学校卒業。2001年、開業医院の
初期立ち上げ専門のスタッフとして独立。
2006年、歯科コンサルティング・開業コンサルティングを
主とする株式会社ヒンメルを設立。2008年、歯科医院経営実践マニュ
アル本「これで万全 歯科医院の受付・事務マニュアル」出版。
実務経験を生かした、現場視点の実践的なコンサルティングに定評がある。
14:45〜15:45 患者管理マニュアルを実践するために必要な歯科医院の
成長プランの立て方
上田公認会計士事務所 マーケティング・プロデューサー 溝口スミン
15:45〜16:00 質疑応答
当日、参加できない方を対象に訪問相談(無料)を受付けています。
巡回担当までお申し付けください。
お申し込みはこのままFAXにて 06−6222−0038
24時間受付中!
弊事務所の関与先様限定
本勉強会は、弊事務所の関与先様限定ですが、テーマにご興味のある
お知り合いの院長先生がいらっしゃいましたら、お誘い合わせのうえ
お申し込みください。
無料でご招待いたします。
医院名
参加者名 同伴者 □あり( 名) □なし
TEL (当日
連絡先) FAX (必須)
e-mail 巡回担当
訪問相談 □訪問相談を希望する(日程調整のご連絡を差し上げます)
FAXにて受講票を返送いたします。
記入いただきました個人情報は、上田公認会計士事務所が責任を持って
管理いたします(講座参加の確認等の目的以外に使用することは
一切ありませんのでご安心ください)。
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<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【スタッフ紹介】
【新規開業セミナーDVDのご案内】
【姉妹編メルマガの紹介】
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
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■医療経営白書とセミナーのご案内
開業ナビ(http://www.kaigyonavi.com/)にお知らせを追加しましたので
ご案内いたします。
■医療経営白書 2008年度版
−病院「再生」成功への軌跡−(9月20日に発売)のお知らせ
激動期の病医院を多面的な視点から捉えた医療経営の集大成!
病医院マネジメントの秘策を医療経営関分野のトップに位置する
有識者があますとこなく一挙公開!
詳しくは「 医療経営白書 2008年度版」から
診療開業支援研究会の株式会社メディサイト代表取締役 松村眞吾氏も執筆に
参加されています。
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■□■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】■□■
医業経営支援のための財務・会計ガイド
(7)どんぶり勘定から抜け出す
上田公認会計士事務所
所長 上田 久之
■開業医に多いどんぶり勘定
昔、大工などの職人がつける腹掛けの前部にある、大きな物入れのことを
「どんぶり」といったそうです。
職人たちが、このどんぶりにお金を入れて無造作に出し入れしていたことから、
大雑把なお金の出し入れを「どんぶり勘定」というようです。
開業医の事業や家計においても、どんぶり勘定的なお金の出し入れが
よく行われています。
■どんぶり勘定の事例(家計と事業)
まず家計におけるどんぶり勘定の事例です。
@小規模企業共済(院長退職金制度)や医師国民年金基金等に一切加入
せず、スポーツカーを次々と買い替えていくキリギリスのような先生の
事例。
A2人子供がいて、上の子を医学部に行かせたので、下の子も入学金は
なんとか工面して医学部に入れたのはよいが、6年間の学費の捻出が
できず、休学をせざるをえなくなった事例。
B事業の借り入れは完済し、申告所得も大きく立派な家に住んでいるが、
家計のほうの貸借対照表は債務超過に陥っている事例。
すなわち、資産側ではキャッシュフローを生まない自宅や、別荘、
高級車、その他消費性の高い資産ばかりが目立っています。
一方、負債側では、住宅ローン、車その他消費性の高い資産購入の
ローンが多額に残り、事故、病気等で3ヵ月も休業すると、資産繰
りがつかなくなるような事例。
次に事業における「どんぶり勘定」の事例です。
@事業と家計の通帳が一本で、あるときは薬品・人件費の支払いが行われ、
またあるときは住宅ローンの引き落としや百貨店の外商の支払い、
子供の塾の支払いまであり、事業と家計の収支が混在している状態。
このようなケースでは、最終のキャッシュフローが赤字の場合、
事業所得が小さ過ぎるのか、家事費が大き過ぎるのかがわかりません。
少なくとも、事業と家計と専従者の3本の通帳に分けるべきでしょう。
Aなんとなく、振り込みが少ないと思っていたが、3月にもらった
確定申告書をみると大幅な減益となっていた。
前年よりも診療報酬が減少し、薬剤費比率は上がってきているのに、
少し忙しい時期があったので人を雇ってしまった。
これらは、月次決算はないか、あっても見ていないため「どんぶり
勘定」的経営になっていることから起こる現象であります。
■それでいいのでしょうか
1.どんぶり勘定ではお金が残せない。
入ってくるお金を増やす努力をせず、出ていくお金のコント
ロールもしないどんぶり勘定では、結局1年間の決算を締めてみないと
何もわかりません。
「どうも減収傾向で、月末に預金が足りないと思っていたら、
実は前年よりもフリーローンや、買掛金や経費の未払い金の残高が
増えていた」といったことが、1年間の決算をしてみないとわからないのです。
2.消極経営になる。
どんぶり勘定では、お金が足りないと「何か削ろう」的発想になり、
とりあえず、広告費、セミナー代、書籍費、修繕費、設備投資等の削減が
行われますが、それはさらに経営体力の低下につながっていきます。
3.お金を残す発想とは。
お金を残そうと思ったら、「収入が○○ありました」
「経費が○○円かかりました」「結果○○円残りました」といった
成り行き経営から、キャッシュフロー経営に発想を転換しなければなり
ません。
キャッシュフロー経営とは「いくらお金を残すか」をまず決めて、
そこから生活費、経費、収入目標を決めていく方法です。
具体的には、老後資金と子供の学費と設備更新資金から、
まず残すお金を決めていきます。
残すべきお金が決まれば、そこからキャッシュフロー経営の
実務的な計算フォーマット(次回以降で紹介)にあてはめて、
残すべきお金→生活費→住宅ローン返済→事業ローン返済→
社会保険料→税金と、どんどん逆算で積み上げて目標を計算していきます。
最終的に、診療報酬や来院数の目標設定が、数時間の作業で
可能となります。
次回は、どのくらいお金を残せばよいかについて考え方を述べ
たいと思います。
<続く>
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■9月・10月の無料相談会
9月 5日 (土)
9月 12日 (土)
9月 19日 (土)
9月 26日 (土)
10月 3日 (土)
10月 10日 (土)
10月 17日 (土)
10月 24日 (土)
10月 31日 (土)
※午前10時から午後4時まで
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
上田公認会計士事務所にて
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■【特典の紹介】
特典1 下記のガイドブックを無料で進呈!
「Q&A診療所の新規開業ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/present.html
「新医療法人制度への対応ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present02.html
「クリニックの事業承継ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present03.html
「Q&Aクリニックの経営改善のすすめ方ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present04.html
特典2 無料開業相談会実施中!
立地相談(阪神間)、開業準備のタイムテーブル、開業時の税務、
資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント
等の無料相談を平成18年度は無料にて実施中。
詳細は下記をご覧下さい。
→ http://www.uedacpa.com/opensoudan.html
特典3 病医院の経営情報を無料で提供!
無料の簡単会員登録だけで経営のお役立ち情報が手に入ります。
会員登録はこちらから
→ http://www.uedacpa.com/bizup_toroku.html
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■新規開業セミナーDVDのご案内
2005年2月に大好評で行われました『新規開業セミナー〜成功する
新規開業の条件〜』のDVDを販売することになりました。これから
医院・診療所の開業をお考えのドクターにお薦めいたします。
数量限定の特別版となっておりますので、是非、この機会に
お買い求め下さい。
【特徴】
1、開業に必要なポイントを幅広く網羅。
2、豊富な開業支援の経験を持つ講師陣が分かりやすく解説。
3、テロップ表示で分かりやすくなっております。
【内容】(講師)
1.開演挨拶(上田 久之)
2.新規開業のタイムスケジュール(相松 透)
3.開業好適地選びのポイント(相松 透)
4.診療所設計と建築のポイント(尾崎 敏明)
5.開業計画作成のポイント(田中 猛)
6.資金調達のポイント・銀行のご紹介(梅田 秀樹)
7.スタッフ採用のポイント(坂本 武)
8.開業に関する税務(上田 久之)
9.診療所と介護保険事業(相松 透)
10.閉会の挨拶(上田 久之)
※1〜5…1枚目収録、6〜10…2枚目収録
【仕様】
・DVD2枚組み(180分)
・セミナーレジメ同梱
【価格】
21,000円(送料、消費税込み)
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/dvd.html
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■姉妹編メルマガの紹介
「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
購読のお申し込みはこちらから
→ http://www.mag2.com/m/0000156565.htm
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【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【次回の無料相談会】
3、【スタッフ紹介】
4、【セミナー情報】
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【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第77号を
迎えることができました。
これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。
この4月から診療報酬が3.16%引き下げられましたが、収入を維持
するためには増患と増収が必要です。
開業や増患増収でお悩みの院長は上田公認会計士事務所に
ご相談ください。
300件以上のクリニックを成功に導いてきたノウハウがあります。
土曜日に無料相談会を実施しております。
まずはお電話ください。
06−6222−0030 まで。
患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を
皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
※来月から本メルマガを毎月1回(第2金曜日)の発行に変更いたします。
引き続きご愛読を宜しくお願い致します。
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【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
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このメールマガジンは「まぐまぐ」の配信システムで発行しています。
購読解除はこちらから→ http://www.mag2.com/m/0000147969.htm
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
TEL 06−6222−0030
FAX 06−6222−0038
ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html
MAIL uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
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