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<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>
毎月第2金曜日にお届けいたします。
2010年1月8日 第81号
上田公認会計士事務所発行
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著者へのご意見:uedacpa@mb.infoweb.ne.jp
ホームページ:http://www.uedacpa.com/index.html
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■「頑張る医院・歯科医院を応援します」―発刊の言葉―
こんにちは、上田久之です。
今回で第81号となります。
今回のテーマは
「医師用ライフプランシミュレーションでわかること」
です。
サラリーマンのライフプランは、働き盛りでの住宅購入と、
リタイア時の退職金、老後の生活を賄う厚生年金などを想定すれば、
簡単に試算できます。
しかし開業医は、家計の側面と事業の側面の両面があり、
しかも老後資金が一般の人より希望水準が高く、
そこに教育資金と設備更新資金が絡んでくるので、
医師専用のライフプランシミュレーションソフトが必要となるのです。
今回は、私が開発した医師用ライフプランシミュレーションソフトで
何がわかるか、事例で説明いたします。
私どもは300近くの医療福祉機関様の会計顧問・アドバイザーとして
医療福祉機関経営のお手伝いをしてまいりました。また、200以上の
医院・歯科医院の開業のご支援をさせていただきました。
上田公認会計士事務所は
医療専門の会計事務所でコンサルティング力のある事務所として
医院経営に役立つ情報を提供してまいります。
この変革の時代に当たって、私どもが今までに蓄積して
きたノウハウを1人でも多くの医療関係者の方のために
少しでもお役に立てれば幸いです。
私たちは「頑張る医院・歯科医院」を応援します。
上田公認会計士事務所 上田 久之
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<今回の目次>
【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
【次回の無料相談会】
【特典の紹介】
【スタッフ紹介】
【新規開業セミナーDVDのご案内】
【姉妹編メルマガの紹介】
【次回の予告】
【編集後記】
【感想をお寄せください】
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■医療経営白書とセミナーのご案内
開業ナビ(http://www.kaigyonavi.com/)にお知らせを追加しましたので
ご案内いたします。
■医療経営白書 2008年度版
−病院「再生」成功への軌跡−(9月20日に発売)のお知らせ
激動期の病医院を多面的な視点から捉えた医療経営の集大成!
病医院マネジメントの秘策を医療経営関分野のトップに位置する
有識者があますとこなく一挙公開!
詳しくは「 医療経営白書 2008年度版」から
診療開業支援研究会の株式会社メディサイト代表取締役 松村眞吾氏も執筆に
参加されています。
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■□■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】■□■
医業経営支援のための財務・会計ガイド
(11)医師用ライフプランシミュレーションでわかること
上田公認会計士事務所所長
上田 久之
今回は、私が開発した医師用ライフプランシミュレーションソフトで
何がわかるか、事例で説明いたします。
■1.住宅ローンを抱えると資金繰はどうなる?
最近筆者の住む大阪市内はマンション建設ラッシュで、都心のど真中に、
タワー型の高額物件が次々と供給されています。
そこで家計で一番大きな投資である住宅取得について考えてみます。
収入1億円、所得3,000万円の平均的な開業医であるメディカル先生(45歳)
の事例です。
メディカル先生が、1億円の物件を自己資金2,000万円と、8,000万円の
ローンを組んで購入するとどうなるでしょうか。
70歳完済の25年返済、金利3%として、年間返済総額は455万円となります。
これは、そのまま可処分所得を圧迫することになるので、
医師用ライフプランシミュレーションで試算すると、従来どおりの手取りを
残すためには、所得を900万円、年間診療収入では1,500万円も前年より
増やさなければなりません。
年間診療収入1億円の医院で、コンスタントに1,500万円の増収を維持することは
難しいので、仮にその半分は増収で賄えたとしても、返済総額約1億1,400万円の
半分の5,700万円が、老後生活資金から削り取られることになります。
診療報酬が最高潮で自信に満ち溢れた時期に組んだローンが、
体力の低下や競合医院の増加による減収で、生活の重い負担になっている事例は、
数多くあります。
住宅取得は収入増に結びつくものではないこと、
今の収入が未来永劫続く保証はないことを心に銘記して、
減収減益になっても十分返済できるレベルに、
借入総額は抑えるべきだと思います。
また住宅投資総額に占める自己投資の比率も、30代で30%、40代で40%、
50代で50%は確保するべきだと思います。
■2.私立医学部の学資がライフプランに大きく影響する
メディカル先生のご長男が、現在中学2年生で医師になりたいと思っているが、
今の成績では国公立の医学部に入るのが難しいとします。
私立の医学部の学資は公表されているところによると、入学金が1,000万円で、
授業料が年600万円程度のところが多いようです。
しかし、現実には、入学時に寄付、学債の購入等で別途2,000万〜3,000万円納入した
といった話も漏れ聞こえてきます。
某大学の例で仮に入学時納入金が1,000万円、授業料が6年で3,600万円としても
最低4,600万円の学資が必要となります。
家から通学できなければ、仕送りが月20万として、年240万円、6年で約1,400万円を
別途予定しなければなりません。
そうすると、メディカル先生の場合、今から4年後に初年度納入金と授業料で、
2,000万円程度、以降5年間で3,000万円、都合5,000万円の学資が必要になります。
このお金をあと4年で貯蓄するとなると、1年で1,250万円、これは所得に直すと
2,500万円、収入ベースでは前年より年4,200万円増やさなければならず、
現実性が乏しいといわざるをえません。
メディカル先生の場合、現在、1年間に500万円程度預金が残っていますので、
4年後に初年度の納入金はなんとか確保できそうです。
しかし4年後に貯蓄の半分を吐き出し、かつそこから6年間、貯蓄ゼロないし
今までの蓄えを取り崩す状況が続くことになります。
もちろん教育ローンもありますが、借入限度は500万円ほどに設定されている
ことが多く、担保があればそれ以上に借りることができるかもしれませんが、
いずれにしても返済しなければなりません。
つまり現在の収支のなかからの貯蓄で学資を賄うことができなければ、
仮に借入したとしても、最終的にメディカル先生の老後資金をカットすることに
なってしまいます。
例えば老後、夫婦で月80万円の生活をするために、1億2,000万円の貯蓄が必要で
あった人が、息子を1人、私立医学部に入れるために、6,000万円使うと、
老後の生活水準は50%切り下げなければならないことになります。
医師の場合、子弟の学資はライフプランに大きく影響するので、学資の貯蓄や、
子弟の進路については、慎重に検討する必要があります。
サラリーマンのライフプランは、働き盛りでの住宅購入と、リタイア時の退職金、
老後の生活を賄う厚生年金などを想定すれば、簡単に試算できます。
しかし開業医は、家計の側面と事業の側面の両面があり、しかも老後資金が
一般の人より希望水準が高く、そこに教育資金と設備更新資金が絡んでくるので、
医師専用のライフプランシミュレーションソフトが必要となるのです。
<続く>
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■無料相談会の日程
1月 9日 (土)
1月 16日 (土)
1月 23日 (土)
1月 30日 (土)
2月 6日 (土)
2月 13日 (土)
2月 20日 (土)
2月 27日 (土)
※午前10時から午後4時まで
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
上田公認会計士事務所にて
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■【特典の紹介】
特典1 下記のガイドブックを無料で進呈!
「Q&A診療所の新規開業ガイドブック」
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お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present02.html
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「Q&Aクリニックの経営改善のすすめ方ガイドブック」
お申し込みはこちらから
→ http://www.uedacpa.com/muryoform/present04.html
特典2 無料開業相談会実施中!
立地相談(阪神間)、開業準備のタイムテーブル、開業時の税務、
資金調達のポイント、開業後の収支予測 、スタッフ採用のポイント
等の無料相談を平成18年度は無料にて実施中。
詳細は下記をご覧下さい。
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■姉妹編メルマガの紹介
「歯科医院経営のヒント」(創刊日:2005年6月10日)
歯科医院の経営に役立つノウハウを上田公認会計士税理士事務所が
毎月第2金曜日にお届けいたします。
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【次回の予告】
1、【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
2、【次回の無料相談会】
3、【スタッフ紹介】
4、【セミナー情報】
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【編集後記】
<医院・歯科医院開業と医院経営のヒント>もおかげさまで第81号を
迎えることができました。
これも読者の方々のおかげと感謝いたしております。
この4月から診療報酬が3.16%引き下げられましたが、収入を維持
するためには増患と増収が必要です。
開業や増患増収でお悩みの院長は上田公認会計士事務所に
ご相談ください。
300件以上のクリニックを成功に導いてきたノウハウがあります。
土曜日に無料相談会を実施しております。
まずはお電話ください。
06−6222−0030 まで。
患者様と社会生活の向上に貢献できる医業経営を
皆様とともに追求していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
※来月から本メルマガを毎月1回(第2金曜日)の発行に変更いたします。
引き続きご愛読を宜しくお願い致します。
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【感想をお寄せください】
このメルマガの内容に関して皆様方のご感想やご意見をお待ちして
います。皆様方と共に成長していくために疑問や質問等どんなご意見
でもいただければとてもうれしく存じます。
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
大阪市中央区道修町1−7−10 扶桑道修町ビル3F
TEL 06−6222−0030
FAX 06−6222−0038
ホームページ http://www.uedacpa.com/index.html
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