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平成27年10月30日のブログに、保護したツバメ「ぴぃ」ちゃん
の事を書かせていただきました。
今回は、昨年無事南へ渡ったぴぃちゃんのその後について書かせて
いただきます。

5月初旬、電線を見上げると数羽のツバメが。今年もまたツバメの
季節がやってきました。ぴぃの事を思い出しました。
昨年必至にぴぃの世話をした、私の母と弟は、「きっと無事に帰って
くる予感がする」と言い、ぴぃが帰ってくると信じている様でした。

5月中旬、1匹のツバメが玄関に入り込んできました。聞き慣れた
少し特徴のある鳴き声と、他のツバメより少し小柄な身体から、
すぐにぴぃだとわかったそうです。そのツバメは、玄関から１階の
廊下を旋回して2階へ上がり、廊下の電気の傘に30分ほど
止まっていたそうです。

その出来事から1週間後、駐車場にある巣には元気に餌をねだる
ぴぃの子どもと思われる雛が5匹。雨の日も風の日も、ぴぃ達は
何処からか餌を運んで来ていました。

日に日に雛は大きくなって行き、喜んでいましたが、喜んでばかり
いられない事態となりました。親ツバメが、夜1匹しか巣に帰って
来なくなったのです。よく観察していると、どうもぴぃが育児放棄した
様子でした。1匹の親ツバメだけで、5匹の雛を育てて行けるのか、
とても心配でした。

その後気まぐれに、ぴぃらしきツバメが餌をやっている所を見かけ
ました。今思えば、ぴぃは親から口移しで餌を貰った記憶が無い
ため、子育ての責任感が育たなかったのではないでしょうか。

ぴぃの育児放棄があったにもかかわらず、1匹の親ツバメが驚く
ほど頑張り、5匹の雛達は無事に巣立つことができました。

1週間程、見るからに身体の小さい雛達が、家の前の電線に
とまって、飛んだり餌を捕る練習をしていましたが、いつの間にか
どの子が雛かわからないぐらいに成長しました。

9月の中頃には、家の前で遊んでいたツバメ達の姿を見かけなく
なりました。残念ですが、子育てはあまり上手ではなかったぴぃに、
来年も逢いたいものです。