ホーム > ブログ > スタッフブログ > 歯科勤務医(代診医)の給与設定に関する相談を受けて感じたこと
上田公認会計士事務所の 洞口 です。
タイトルのままですが、ある歯科医院の院長先生から、
勤務医(代診医)の給与設定についてご相談をいただきました。
その勤務医は、病院勤務が長かったため、診療所のペースに馴染むまでは、
固定給で特にノルマも与えず、教育しながら徐々に慣らしてきました。
今ではまずまず回せるようになり、保険点数も上がってきました。
そこで、さらにモチベーションを高めるにはどうするべきかと考えて、
歩合給という案が浮上してくるわけです。
やればやるだけ給与が上がるわけですから、モチベーションは上がるかもしれません。
しかし、多くの患者をできるだけ診ようとするあまり、手が荒くなる(診療が雑になる)ことはあるかもしれませんし、
実際に院長先生はそのことも大変懸念されていました。
メリットとデメリットがあるわけですね。
この医院では、まだ方針は決まっていません。
どうするのがお互いにとってベストなのか、話し合っていただいています。
と、前置きが長くなりましたが、本当に言いたいことはここから始まります。
歯科の勤務医(代診医)の歩合給は、その先生の売上に対して概ね20%くらいが一般的です。
そういう歯科医院の利益率が20%くらいなので、そこに合わせて考えることが多いです。
ちなみに私の給与の一部分にも、歩合給のような考え方がありまして、似たような率が用いられています。
20%、安いと思いますか?高いと思いますか?
考え方は色々ありますよね。
安いと思う人の意見は、例えば、「僕はこれだけ多くの売上があるのに、給与はたったこれだけ。院長儲けすぎでしょー。」
といったところでしょうか。
高いと思う人、いるかどうかわかりませんが…
いるとしたら、院長がやってくれている仕事の大変さや責任の重さを理解している人なんだろうと思います。
診療以外にも、「人・物・金・情報」を回していくために経営者として大変な苦労をされていて、また医院の管理者として、借入金の債務者として、様々な責任を負っています。
勤務医(代診医)に全く責任を負う義務がないとは言いませんが、院長のそれに比べると小さいはずです。
小さなリスクで、一定額(一定率)の給与をもらえるというのは、実はありがたいことなのかもしれません。
最後に私自身はどう感じているのかと言いますと、
高いとは思いませんが、十分に評価していただいていると思っていて、
モチベーションを高く維持して仕事をしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。