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日本クレアス税理士法人の 福川 です。
日本クレアス税理士法人 保育園ブログでは、第三者評価や
保育所保育指針に示された『自己評価』に関係する項目に
着目して、お伝えしております。
第26回目は「子どもが主体的に身近な自然や社会と
かかわれるような人的・物的環境が整備されている」
という評価項目についてです。
評価のポイントは以下の通りです。
①生活環境の変化から、子どもたちは身近な自然に
触れたり、様々な人とかかわったりすることが難しく
なってきています。たとえ自然環境が豊かな地域に
住んでいても、積極的に自然とかかわるためには、
これまで以上に保育者の配慮が必要です。
物理的にあまり豊かとはいえない環境においても、
子どもたちが主体的に自然や社会にかかわることが
できるように工夫することによって、その効果を最大限
にすることが考えられます。
②本評価基準では、子どもが主体的に身近な自然や
社会と関わることができるような工夫や取組を評価し
ます。
③具体的には、指導計画の中に保育環境や身近な
自然や社会と関わるために必要な配慮・援助などが
記載されているか、実際に保育に取り入れて子どもが
主体的にかかわっているか、といった点を評価します。
具体的な着眼点は下記の通りですので、ご自身の保育園
ができているかどうかは下記着眼点でチェックしてみてください。
□子どもが身近に動植物に接する機会をつくっている。
□庭や散歩で拾ってきた葉や木の実など、
季節感のある素材を子どもたちが積極的に利用し、
遊びや環境の中に取り入れている。
□散歩や行事などで、子どもたちが
主体的に地域の人たちに接する機会をつくっている。
□地域の公共機関を利用するなど、
社会体験が得られる機会をつくっている。
□季節や時期、子どもの興味を考慮して、
生活に変化や潤いを与える地域の伝統的な行事などを
日常保育の中に取り入れている。
□季節や自然に対する興味を広げるために、
関連した絵本等が準備されている。
子どもはまず身近な大人(親や保育士など)から「愛されている」ことを
実感する体験によって信頼が深まり、
その大人たちを手本にして人とのかかわりかたを学びます。
実際に学んで体験することによって
人とかかわる楽しさやうれしさ、おもしろさを実感し
自発的に「集団」を形成する意欲がわくようです。
自然と触れ合い、人や社会とのかかわりで
子どもの視野を広げていたわりや尊敬の心を
育てていくことが大切です。
一方で、地域交流などを積極的に行い、
「地域に開かれた園」となることはとても良いことですが、
重ねてリスクマネジメントの方も強化する必要があり、
なおかつ保護者への配慮も重要になってきますので、
「安全」に交流できる場をつくることも求められるのではないでしょうか。