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10年後に食える仕事 食えない仕事(1/28)

2013/1/28

大阪市中央区の上田公認会計士事務所の上田です。
もうすっかりお正月気分も抜け、弊事務所ではそろそろ確定申告の準備に取り掛かりるなど、いよいよ慌ただしい時期を迎えようとしています。

今回ご紹介するのは、「10年後に食える仕事 食えない仕事」著者は渡邉正裕氏です。
IT化が急速に進んだことで世界経済はますます「グローバル化」が進んでいると言われていますが、それは雇用の世界でももちろんいえることです。
「グローバル化」に伴い、企業の海外進出はますます進み、単純作業は賃金単価の低い外国人に取って代わられるなど、日本人の雇用の場は減ってきていると言われています。今回の日銀の金融政策により経済の回復、雇用の安定化を期待したいところですが、雇用におけるグローバル化の波は、ますます加速することが予想されています。
グローバル化が進んだことで減る仕事、賃金相場が下がることで丸ごとなくなる仕事がある一方で、日本人メリットを生かした日本人の仕事として残り続ける仕事は必ずある。
自分自身がどの領域の仕事を選ぶのかそのためにどの能力を高めていけば良いのか・・この本はその航海図となるものを目指して執筆したと著者はいいます。

この本では、日本の職業を大きく4つのエリアに分け、それぞれの領域の特徴とそこで生き残るためのヒントが紹介されています。
①「重力の世界」
日本人メリットがなく、特段の付加価値の高いスキルが必要とされず、労働単価も安く提供者の人種もほとんど関係がない職業エリア。この領域こそグローバル化とIT化の影響をモロに受け、重力の法則に従うように人件費が低いインド人・中国人へと置き換わっていくエリア。
このエリアの代表的な職業としては、コールセンターのスタッフや警備員、店舗の店員やプログラマーなど、介護福祉士もこのエリアに含まれ外国人が参入してきています。単純な事務作業についても国籍がなくなり、日本人である必要がなくなるエリアだということです。
②「無国籍ジャングル」
知識集約的で日本人メリットがないエリア。国籍だけでなく、会社名も役に立たない、個人の腕一つで世界70億人を相手に勝負するエリア、才能も運も必要な超成果主義の知識集約的な世界。グローバル化が進めば進むほど、どんどん母数が増え敵は強くなるので、実力も運も必要な世界。
アーティスト系の職業や、登山家や宇宙飛行士など国籍に関係なく人間の可能性に挑戦する仕事がここに含まれる。また我々のような会計士もここに含まれるといいます。今後会計基準のグローバル化に伴い共通化され、規制が緩和されることで資料の英語表記が進むと外国人も参入しやすくなるという。ここでも日本人メリットは減り、世界中でもっともコストの低い会計事務所が選ばれるという事態が起こる可能性があると著者はいいます。
③「ジャパンプレミアム」
日本人ならではの高いサービスマインド、職人気質、チームワーカースピリットが生かされるという、日本人メリットが最も活かせる技能集約的な職業であり、外国人に置き換わりにくいと言われるエリア。
日本料理人や着物職人・醤油酒製造工などの専門職。サービスマインドを活かした旅館の女将・ホテルマン・航空会社CA。公務員や教員・自衛官は国による参入規制によりここに含まれ、信用コミュケーションの領域としては、住宅営業・人材紹介・ケアマネージャ・保険証券のセールスが含まれる。同じ民族としての信用が生きる職業がこのエリアに含まれるということだそうです。
④「グローカル」
日本人メリットを活かしつつ、ホワイトカラーとして高付加価値なスキルを身につけて外国人労働者からの高い参入障壁を築くエリア。日本市場向けの高度専門職。高度な日本語と日本での人的ネットワークを活かす「士」業などがこれにあたるといいます。
記者や弁護士という職業は信用・コミュニケーションとハイレベルな日本語という二つの障壁に守られており、外国人による代替がほとんど不可能であると言われる。また、医師、歯科医師、薬剤師は言語の壁が大きく、安全面が重視されるなど国によっても承認基準が異なるため日本人メリットが大きい職業であるといいます。また税理士・社会保険労務士なども国ごとに異なる法律を相手にしているため、土着な職業ということで日本に必ず残る職業だと著者は分類しています。

「日本人の雇用」の7割強が、①の重力の世界を占めているという国勢調査の結果があるそうです。今何も手を打たなければ、10年後にはこの7割の人が生活保護水準となってしまう。今は「重力の世界」の職業エリアではなくても、雇用の維持ができなければ他のエリアの職業であっても「重力の世界」へ流れていくというサイクルが起きてしまうと著者はいいます。
この本では、自分自身の現在の職業や、これから目指す職業がどのエリアに含まれるのかを判定できるチャートも紹介されています。
それぞれのエリアの特徴を踏まえた上で、10年後にそれぞれのエリアの職業がどうなっているのか、その中でどうやって生き残っていくべきなのか・・
自分が今選んでいる職業が、今は大丈夫でももいずれ重力の世界に引き込まれていくものではないか?日本人メリットを活かすことができずに外国人にどんどん雇用の場を取られてしまうということはないのか?
そうならないために、今やるべきことは何か?を考えるきっかけなると思います。
「やりたいこと」ではなく「生き残れる仕事を選択」しなければならない時代になったということでしょう。その「仕事選び」に失敗しないために特に若い世代に読んでほしい1冊です。

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