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LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲

2013/9/4

大阪市中央区の上田公認会計士事務所の上田です。
9月に入り朝夕はだいぶ涼しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は『LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲』という本をご紹介いたします。
著者は、フェイスブックの最高執行責任者(COO)であるシェリル・サンドバーグ氏で、いま世界中で最も注目されている女性の1人です。フェイスブックに加わる前は、グーグルでオンライン・セールス及びオペレーション担当副社長を務めていました。『LEAN IN(リーン・イン)』とは、主に企業社会の中にいる女性へ向けた、「一歩踏み出して」という著者からのメッセージです。
著者は、働く女性の心の中には様々な葛藤があるといいます。その中でも特に印象に残った3つのエピソードをご紹介します。

「キャリアは、梯子ではなく、ジャングルジム」
梯子の場合、上りは一本道ですが、ジャングルジムならてっぺんに行く道筋はいくつもあります。ジャングルジムは誰にとってもメリットがあるが、特に女性にとっては好ましいと著者は考えます。就職・転職はもちろん、あらゆる事情でしばらく仕事を離れてから復帰するときも、さまざまな道を探すことができるからです。しかもジャングルジムなら、ときに下がったり、迂回したり、行き詰ったりしながら自分なりの道を進んでいけます。著者は当時ほとんど無名だったグーグルに入社するための面接で、企業を選ぶ際は成長性が一番大事だと面接官に言われ入社を決定したという経緯があります。また、グーグルからフェイスブックに移った時、グーグルでの肩書きより、潜在性と自分に課されたミッションを優先しました。どちらもこれまでのキャリアの延長線上にある仕事ではなく、リスクをとった結果、勝ち得た幸運だと著者自身が分析しています。
リスクをとること、成長に賭けること、チャレンジすること、しかるべき昇進を要求することはキャリアマネジメントで重要な要素で、これは女性だけではなく男性にも当てはまります。

「辞めなければならないときまで辞めないで」
女性は、仕事とプライベートの両立をしようと考えすぎるあまり、まだいない夫や子供との生活と、仕事とを両立しようとし、面白い仕事あるいは自分を伸ばしてくれる仕事に没頭できる時期でも自らチャンスをつかもうとせず、仕事を控える傾向にあるそうです。この状態こそが、女性の社会的進出を阻害していると気付いた著者は、このような状態を打破しなければ女性のリーダーは増えないと主張しています。本当に辞めなければならない時まで、大好きな仕事を辞めるべきではないと著者は言います。

「完璧をめざすより、まず終わらせろ」
これはフェイスブックのモットーの1つだそうです。著者は、社会人としてまだ駆け出しの頃、ある人に「すべてをやろうとするな」と警告されたそうです。その人によると、退職を決意した社員と話すと、辞めたいと思う理由はただ1つ、仕事に燃え尽きたためで、辞めたいと思う人がたいてい有給を消化していなかったそうです。辞めると決めるその日まで、彼らは会社から要求されたことをすべてこなし、そして突然、もうたくさんだ、と感じるようになる。この状況は、有能で情熱のある社員が、燃え尽き症候群となり次々に職場を去ってしまうといった悪循環を生んでいるといっています。特に女性にとっては、大好きな仕事を続けるためには、自分の仕事をもっと上手にコントロールし、一日何時間働けるのかを自分で線引きすることだと著者は考えており、著者自身そのモットーに従った結果、今の自分があると信じています。

働く女性のさまざまな葛藤について改めて考えさせられる1冊でした。医療業界は働く女性が多い職場です。女性がさまざまな場面に出くわしたときに、どういう行動を取る傾向にあるのかを理解することで、女性が働きやすい職場をつくることができます。このような点で、クリニック経営者の皆様の参考になるのではないでしょうか。

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