日本クレアス税理士法人大阪本部の 愛甲 です。
年内も余日少なくなり、何かとお忙しいことと存じます。
そんな中、私事ではございますが、北海道旅行に行って参りました。
旅のメインは、旭山動物園。
園の方々の努力によって廃園の危機から脱却する様子が映画にもなった、旭川にある動物園です。
2009年頃に話題となってからしばらく経っていますが、足を踏み入れた旭山動物園は
今でも入園者が後を絶たず、大変にぎわっていました。
園内をくるりとまわり、まず感じたことが、動物達の元気さ、そして動物と人間との近さでした。
ボルダリングのような壁面を縦横無尽に動くゴリラや、
私達の頭上を行ったりきたりするレッサーパンダ、
いつもじっとしているイメージとは程遠く、陸を走り、水中を泳ぎまわるカバ。
そしてその動物達すべてが、目と鼻の先にいます。
しばらく夢中で見てまわっていましたが、園内のすみずみが、現場の飼育員の方による工夫で満ちていることに気付きました。
例えば、給餌方法。木箱の中に餌を入れ、箱を転がすと餌が出てくる仕掛けや、地面の木片の中に餌を隠す方法、氷柱の中に果物を入れて溶けるまで食べられないようにする方法等、様々な手法をとっているようです。
動物達にとっては食べにくくてかわいそう…という感想がうまれがちですが、
それらの工夫は、動物の飼育環境を単調で変化の少ないものにしてしまうことを防ぐための、いわば「環境エンリッチメント」となっており
動物たちの活き活きとした暮らし、行動の多様性を引き出しているそうです。
一目で手作りと分かるそういったギミックからは、現場・動物をよく知る飼育員の方々が、自らアイデアを出し、試し、結果を分析する、というプロセスが見て取れるようでした。
日本最北の、歴史有る動物園。
動物達に癒されると同時に、仕事に取り組む姿勢も学ぶことができる、そんな北海道旅行となりました。