ホーム > ブログ > スタッフブログ > 最低賃金平均26円引き上げ
日本クレアス税理士法人大阪本部の 大塩 です。
今年も最低賃金が上がりました。
2018年度の最低賃金は前年度より全国平均で26円上がり、
2002年度以降で最高の引き上げ額となりました。
関西地方での最低賃金は今月より以下の通りとなっています。
大阪 909円 → 936円(27円上昇)
京都 856円 → 882円(26円上昇)
兵庫 844円 → 871円(27円上昇)
奈良 786円 → 811円(25円上昇)
滋賀 813円 → 839円(26円上昇)
和歌山 777円 → 803円(26円上昇)
これを受けておよそ半数の企業が
給与体系の見直しを行ったとのことですが、
それでも最低賃金引き上げに対する企業の抵抗感が低かったのは、
現在の売り手市場が背景にあると考えられます。
数字で見ますと、平成30年8月における有効求人倍率は1.63倍で、
バブル期の最高有効求人倍率1.46倍を大きく超えて、
過去最高記録を更新し続けています。
その波に乗り、最低賃金も年々上昇しているわけですが、
2019年に消費税が10%となり(予定)、
2020年に東京オリンピックが終わってもなお、
好景気が続くかどうかは不透明です。
今後また不景気の波が押し寄せたときに、
上がり過ぎた最低賃金が仇となり、
定期昇給やベースアップを行った多くの企業が
倒産に追い込まれる可能性もあります。
何事にも中長期的な視野で物事を考えることが
重要なのではないかと思いました。