日本クレアス税理士法人大阪本部の 愛甲 です。
あれだけ暑かった夏が嘘のように去り、肌寒い季節がやってきましたね。
季節の変わり目ということもあり、私は少し風邪をひいてしまいました。
皆様におかれましては、どうぞ、体調にお気をつけてお過ごし下さい。
風邪をひいたとはいっても食欲の秋、実りの秋。身の周りの美味しい誘惑に負け続け、最近はもっぱら食べてばかりです。今回は、その中でもとびきり美味しかった、「さごはち」という漬物を紹介させて下さい。
「さごはちづけ」は漢字で書くと「三五八漬け」。
ご存知の方も多いかもしれませんが、東北発祥の漬け床であり、塩、麹(こうじ)、米をそれぞれ3対5対8の割合で混ぜ発酵させて作る過程が名前の由来になっています。以前、東北に旅行した際、お店で食べた漬物があまりに良いお味で、美味しい美味しいと感激しながら食べていたらなんと店主さんがレシピを教えてくれました。そのレシピをもとに今回、約1キロの漬け床を手作りしたのです。
<材料>
・乾燥米麹(生麹でも良いそうです)
・ぬるま湯(50~60℃)
・塩
・炊いた米
<手順>
①・乾燥米麹をぱらぱらにほぐし、かたまりが無いようにする。(砂遊びみたいで楽しいです)
・ほぐれた乾燥米麹にぬるま湯を少しずつ加え、混ぜながら戻す。(やっぱり砂遊びみたいです)
・乾燥米麹を数時間放置する。(心なしかボウルが熱を帯びてきて感動します)
②・塩、①の麹、炊いた米を3対5対8の割合でよく混ぜる。(塩がきらきらして綺麗です)
③・1週間ほど放置。変なにおいがするまで放置。(お父さんの靴下のにおい、と、店主さんのメモ書きにはありました)
以上です。簡単!
作った漬け床は万能で、腐ることもないので一度作ればいつでも使えます。キュウリやトマトなどの野菜はもちろん、鶏肉なども漬けられますし、炒め物に使っても美味しいです。
肝心の味ですが、塩よりやさしくまろやかな出来で、素材の良さを殺さずいい味に仕上げてくれるように感じました。私はオクラ、人参、なんかも漬けてみましたがどれもとても美味しく出来ました。お気に入りはアボカドの三五八漬けと、パプリカの三五八炒めです。
なんともヘルシーで便利で美味しい、という良いこと尽くしの三五八ですが、美味しすぎて白米がすすみすぎてしまうのが難点かもしれません。
約1キロの漬け床を何人かで分け、ずっしりとした容器を持った時には、どことなくハイになり感動のようなものまで生まれていました。冷蔵庫の無い時代、野菜の良い保存方法にもなり、美味しく健康的な食べ物の漬け床にもなるものを考え付く昔の人はすごいなあ、と。次に東北へ行った際には、レシピを教えてくれたお店の方に、出来栄えとこの感動をお伝えできればと思っています。
ちなみに三五八の素はスーパーでも売っています。何をするにも便利な時代ですね。作る過程を楽しみたい方はぜひ、チャレンジされてみてはいかがでしょうか。