ホーム > ブログ > 社会福祉法人ブログ > 全社会福祉法人に財務諸表の公開を求められる??
上田公認会計士事務所の村上です。
とうとう今年も押し詰まってまいりました。
皆さんにとって今年はどんな一年だったでしょうか?
23年7月に新会計基準が発令され、ここしばらくは、社会福祉
法人の皆様にとっては、研修会に参加されたりする機会も増え、
移行年度の検討や、スケジュールの策定等、通常業務以外にも
慌ただしい一年だったという法人さんもいらっしゃるのでないで
しょうか?
ところで11月28日に行政刷新会議の規制・制度改革委員会が
「社会福祉法人の在り方」をテーマに集中討議を開き、介護事業
主体としての社会福祉法人の在り方を議論するともに、
すべての社会福祉法人の財務諸表を公開することを求める意見
がまとめられたとのことです。
委員会の要望事項としては、
1.全社会福祉法人の財務諸表の全件公開
2.一定規模の社会福祉法人について外部監査の義務付け
3.内部留保の実態把握と、社会還元のインセンティブ導入の検討
4.全国一律の第三者評価制度の導入
昨年12月の厚労省の公表データにより、社会福祉法人の
内部留保の問題が取りざたされからは、その内部留保が法人間で
ばらつきはあるものの、その収支差の違い、要因を分析すべきだ
とする考えにより、法人会計の透明性が求められるように
なってきています。
新会計基準が導入される背景としても、統一された基準による
財務諸表の作成により、法人間での比較が容易になるとともに、
ますますその公開性・透明性が求められることになると思われます。
われわれ会計事務所としても、これらの議論の行方を注視しながら、
社会福祉法人の皆様のお役にたてるよう、日々研鑚を積んでいきた
いと思います。
今年も一年お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。