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これからの社会福祉法人の在り方について

2013/7/1

上田公認会計士事務所の 津田 です。

6月29日に草津で滋賀県社会福祉事業団様が主催された
「これからの社会福祉事業について」の講演を拝聴してまいりました。

第1部は厚生労働省社会・援護局総務課長 古都氏による講演で、
第2部は古都氏、滋賀県社会福祉法人経営者協議会会長 杉橋氏、
滋賀県社会福祉事業団常務理事 花原氏の座談会でした。

古都氏の講演で印象に残ったのは、社会福祉事業の主たる担い手である
社会福祉法人は社会に求められている本来の役割を果たしているかという
問題提起でした。

昨今、社会福祉法人の内部留保が適正なのかどうかが厳しく問われていますが、
無計画に剰余を法人内に貯めこむのは望ましくなく、セーフティーネットから漏れている
福祉サービスに気づき、例え収支が合わなくても法の隙間にあるサービスに取り組む
ことが、非課税の恩恵を受けている社会福祉法人に求められている役割なのでは、
という問いかけは、社会福祉法人の存在意義に立ち返り、説得力のあるものでした。

一方、座談会で杉橋氏が指摘されたように、特養の内部留保問題は、1法人3億円という
数字が独り歩きしているものの実質自由に使えるのはその半分であるなど、世間での印象と現場の実感との温度差もかなりあるように感じました。

また、古都氏が制度の隙間に潜む福祉サービスは、現場の職員が気づいているので、それをすくう仕組みを法人で作るべきとの提案されたのに対し、花原氏が法人での取り組み例を熱い思いをもって紹介され、非常に議論が盛り上がりました。

最後に、福祉サービスについて、花原氏は3K=感謝、感激、感動だとおっしゃり、古都氏は三方一両得(三方=利用者、職員、法人)であると説き、杉橋氏は近江商人の家訓である
三方よしで取り組みましょうと返され、とても前向きな気持ちとともに講演が終了しました。

法人と職員が一丸となって、利用者に求められる福祉サービスを誠意をもって提供していくことが、社会福祉法人が生き残る最善の道だと改めて思いました。

貴重な講演を拝聴する機会を与えてくださいました滋賀県社会福祉事業団の皆様、ありがとうございました。

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