日本クレアス税理士法人大阪本部の 村上 です。
10月の初めに北海道の小樽に旅行に行きました。
旅の目的地は積丹半島の神威岬
9月に亡くなった母が、亡くなる寸前に「もう一度行きたかった…」
と言った場所です。
人は亡くなっても四十九日まではまだ魂がこの世にあって
四十九日を境に次の世に旅立って行くといわれています。
なので・・その間にどうしても母の魂を連れて行きたいと思い訪れました。
そこに母が訪れたのは最初に癌と診断された30年ほど前、
抗がん剤治療が終わってから、これが最後の旅行になるかもしれない
と思って訪れたとのこと。
積丹半島から海に向かって突き出た神威岬は
母には天国へ続く道に思えたそうです。
それからしばらく元気に暮らしていた母をまた病魔が襲いました。
死を目前にその岬の光景が目に浮かんだのでしょう…
もう少し早く言ってくれていたら、生きている間に連れていくことが
できたかもしれないのに・・
当日は台風の影響もありあいにくの雨模様だったのですが、
岬に近づくにつれ雨が止み晴れ間がのぞきました。
きっと母の思いが通じたのだろうと思います。
でもやはり風が強く、手前で通行止めになっていて
岬の先までは行くことができませんでした。
柵越しに見える岬を眺めるだけで、その時の母と同じ思いに浸ることは
できなかったけれど、「まだあんたには早いよー」と
母が言ってくれているようにも思えました。
いつか私も死を覚悟したとき・・いやいや・・いつかまた冷静な気持ちで
景色を楽しみながら、思い出に浸りに訪れたいと思います。