ホーム > ブログ > スタッフブログ > 医科・歯科共催セミナーのご報告
上田公認会計士事務所の 檜脇 です。
秋気いよいよ深まり紅葉が美しい季節となりました。
皆様、体調など崩されていませんか。
さて、今回は11月17日に開催されました医科・歯科共催
セミナー『医療機関における人事・労務管理のポイント』の
ご報告をさせていただきます。
講師は
多田労務管理事務所 社会保険労務士の多田嘉恵先生です。
今回のセミナーでは、医療機関の実態とその問題点を
取り上げていただきました。
① 労務管理や労働法の知識不足
経営者としてリーダーシップを取れる人が少なくなって
いる状況の中、労務に関する知識をしっかり持つことが
必要となります。そうすることで、職場秩序が維持され、
公平な労務管理ができ、法令遵守につながります。
また、ルールを明確にすることで、面倒な労務管理から
解放され、職員にとって安心できる職場となり、
人材の確保とその定着につながります。
② 労働条件が明確になっていない
採用時は労働条件を書面で締結することが重要です。
労働契約書・誓約書・身元保証書・秘密保持誓約書等の
書類を作成し、労働条件を詳細に明示することで、
労使トラブルのリスクは大幅に軽減されます。
また、就業規則を作成することで医院全体のルール
(労働条件)を明確にすることができます。
③ 労働時間管理ができていない
就業規則にて労働時間管理の見直し、ルール決めが
必要となります。医院でよく使われるのが、
一か月単位の変形労働時間制です。また、
時間外労働がある場合には、時間外・休日労働の
協定書(36協定)を提出する必要があります。
④ 女性が多い職場なので、妊娠・出産による離職が多い
妊娠、出産については職員の働き方に配慮する必要が
あります。代替要員や復職の事も含めて、出産後の
働き方について職員と話し合いの場を持ちます。
医師等の指導や診断を踏まえ、産前産後休業・
出産予定日・育児休業期間を把握して計画をたてる
ことで今後の勤務シフトの調整をスムーズに行えます。
ミーティングや個人面談で、職員個人の意見を聞く場を持ち、
コミュニケーションを図ることが重要ということで
締めくくられました。
当日は肌寒い中、24医院様、総勢29名の方にご参加いただき
大変盛況な講義となりました。
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。