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“ゆとり世代”を即戦力にする50の方法

2013/11/29

大阪市中央区の上田公認会計士事務所の上田です。

年賀はがきの売り出しに、間近に師走を感じるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、井上健一郎氏のご著書「“ゆとり世代”を即戦力にする50の方法」をご紹介したいと思います。

また、この本の執筆にあたり、慶應義塾大学で「成熟社会における世代間コミュニケーション」について研究されている若新雄純氏が協力者となっています。

若新氏は、「NEET株式会社(仮称)」の代表取締役に就任し、プロデューサーとして活躍されている方です。

 

「ゆとり世代」とは、一般的に1987年4月2日~2004年4月1日生まれの人のことを指すようです。

当事務所のお客様が雇用される従業員様の中にも、この世代の方が増えてきて、悩んでいるケースもあるとお聞きしています。

そういった皆様に、役立ちそうな内容を幾つかご紹介します。

 

 

・ゆとり世代が持つ不安を理解する

 

 「指導しても手応えを感じない」「前向きさや積極性を感じない」といった悩みを持つ、経営者や上司の方が増えています。

こうして外にエネルギーが出ないのは、内で感じている不安と向き合ったり、どうすればいいか熟考しているからなのだそうです。 

その不安は、次のようなものです。

 

①閉塞感のある社会に感じる先行きの不安

②守られていた世界から自分ひとりで立ち向かう世界に入ったことによる不安

③自分のやりたいことがまだ見つからない不安

④自分は間違っていないだろうかという不安

 

これらの不安を払拭してあげることが大切なのですが、その大きなポイントは「自分が認めてもらえている」と感じさせることです。

 

 

・弱みの改善ではなく、強みを活かす 

 

叱るとすぐにめげてしまう、きちんと謝らない、大事なことの相談や報告ができない…

こちらの本には、こうした「困った行動」が例示されています。

部下の足りない部分に目が行くのは仕方のないことだと思います。しかし、そこばかりに集中してしまい、肝心の良い部分に目が行かなくなってはいけません。 

部下の育成の悩みから解放される方法は「“伸ばすことのできる強み”を知って、そこに着目すること」だそうです。 

強みを伸ばすように育成できれば、その方が組織にとっても本人にとっても有効なように思います。強みを見つけて、さらに磨きをかけてあげることが、経営者や上司の仕事なのでしょう。

 

著者は、若者を即戦力にするために心掛ける点として、次の4つを挙げています。

 

・意識して対話する

・問いかける

・思い切って任せる

・失敗を許す  

 

若者を育てるのは、子どもを育てるのと同じだそうです。子どもは、大人たちに大きく包み込まれていると安心感を持ち健やかに育ちますが、いつも親が苛立っているようでは萎縮してしまいます。 

 

また、上司からの働きかけをマメに行なうべきだと言います。スポーツに反復練習が欠かせないように、仕事もそうしないとレベルが上がりません。  

少し時代を遡ると、組織内で絶えず怒号が響くような環境で、厳しく育てられたという方もいると思います。そういう経験のある方であれば、「厳しく育てられてここまで来たんだから、今の若者も同じように厳しく育てるべき」という考えがあるかもしれません。  

このような内容を書くと、甘すぎるというご批判もあるかと思います。しかし、「自分が育てられてきたように育ててはいけない」という意識を持ち、全く異なる環境で育てられてきた「ゆとり世代」の方々の考え方を理解することが必要になったのだと、時代の変化を認めないといけないのかもしれません。

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