ホーム > ブログ > 社会福祉法人ブログ > 社会福祉法人のあり方等に関する検討会
この9月27日から「社会福祉法人の在り方等に関する検討会」がスタートしました。
この検討会の設置の趣旨は、法人を取り巻く環境や福祉ニーズが変化していることを踏まえ、
社会福法人の在り方について 幅広い検討を行い、その方向性について論点整理を行うものです。
この検討会は、10月から1月まで議論され、その後議論しながら、とりまとめられるそうです。
第1回目では「社会福祉法人の現状について」
第2回目では「社会福祉法人が地域から期待される更なる取組について」
第3回目では「社会福祉法人のガバナンスについて」
となっていました。
第1回目の内容では「社会福祉施設の経営主体の状況」として、
平成12年には55%が社会福祉法人でしたが、平成23年には45
%に減少しています。逆に営利法人は6%から31%に急増しています。
通所系事業所だけでみますと、平成23年には社会福祉法人では38%、
営利法人は36%となっています。
今後は、営利法人のシェアの方が上回ることとなるのがわかります。
通所系事業のみを行っている社会福祉法人は更なる競争社会となり、経営が厳しいこととなりそうです。
第3回目の内容で「社会福祉基礎構造改革について」では、
「社会福祉法人の経営規模は1法人1施設のように零細な場合
が多い。それでは経営基盤が脆弱であり、人事管理上も問題が
あるので、法人の経営規模の拡大を可能とする方策をとる必要
がある」とありました。このことから社会福祉法人同士の合併が
方策として、促進されるのではないかと思います。
社会福祉法人の情報は、福祉サービスの利用を希望する者に
とって、経営破たん等によりサービス利用に影響を及ぼすこと
があります。これを回避する上でも財務諸表の公表は大事なこ
とだと言えます。
また厚労省からもこの5月に財務諸表の公開についての通知
が出ていましたが、この対策方針として今後財務諸表を電子デ
ータ化してインターネット上で公表することを義務化することを
議論されていました。
上田公認会計士事務所ではこの財務諸表の公開に向けて
お手伝いできるようにしております。お気軽にお声かけください