医療・歯科・介護福祉業界の経営支援に強い大阪の公認会計士・税理士事務所

上田公認会計士事務所の　高山　です。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年12月8日に滋賀県社会福祉事業団様の
研究発表フォーラムを拝聴させていただきました。
たくさんの方が参加され、とても充実したフォーラムでした。

どの施設の発表もとても興味深いものでしたが、中でも一番印象に
残ったのは「バリアアリー」の話でした。

バリアアリーは、バリアフリーが叫ばれる中で、あえて段差などの
障害物でバリアを作る事により足腰を鍛えます。
そうすることで、日常生活に対応できる様にするというものだそうで、
介護施設を出た後も自立して生活できる様にとの思いが込められています。

全国でもまだまだバリアアリーが実施されている施設は多くない様で、
先進的な取り組みを積極的に導入される視点を学ばせて頂きました。

また、深く感動した発表に「看取り」の話がありました。
・利用者のご家族と信頼関係ができないうちに終末期を迎えてしまう。
・看取りに対する後悔や葛藤がある。
等のスタッフの声を元に、よりよい看取りをするにはどうすればよいか
について考える研究発表で、
・「看取りカンファレンスの開催」により、ご家族との距離を縮め、その内容を
チームで共有することによりケアの質を保証する。
・「偲びのカンファレンスの開催」により、自分の糧として次のケアに
活かしていく。
という対策をとられたそうです。

実際の利用者の話を元に発表されていて、会場にいる多くの方が
涙されていました。

社会福祉法人の施設等について調べる機会はありますが、実際に現場で
働いておられる方の生の声を聴く機会は意外と少ないため、とても
有意義な時間を過ごさせていただきました。
滋賀県社会福祉事業団の皆様、大変貴重なフォーラムに参加させて頂き
ありがとうございました。