ホーム > FAXレポート > 月刊歯科医院経営ワンポイントアドバイス 2014年1月号
イメージは身だしなみから
病医院のイメージを上げるには、患者さんに不快感を与えないスタッフの身だしなみや振る舞いが必要不可欠です。しかしながら、スタッフの身だしなみについては、なかなか注意しにくいものです。直接、口頭で指導する以外には、会議やミーティングの場などでスタッフ全員で検討したり、書面での説明も効果があります。特に、病医院は清潔感が求められる空間。スタッフの身だしなみ等が最も大切であると伝え、共有することから始めましょう。
■まずは「清潔感」、そして「優しさ」
普段からの「装い」が重要です。プライベートでは自分の好みでおしゃれを楽しむことは良いことですが、ビジネス上の装いは、病医院のイメージに直結します。また、表情も明るく口角を上げ、声掛けは丁寧に接することで患者さんは好印象を抱きます。言うまでもなく、相手が不快に感じれば病医院のイメージダウンにつながってしまいます。つまり、“相手がどのように感じとるか”に注意を払うことが必要となってくるのです。患者さんは、待合室で待っている間や診察の間は常にスタッフを見ています。“この人なら安心”という印象を受けるスタッフを患者さんは暗黙的に求めているからです。
本人が実感している以上に、清潔感がある装いや優しさのある面持は病身で気弱になっている患者さんの心を落ち着かせ、安らげる要因になっているのです。
そこで医療スタッフの身だしなみのキーワードは「優しさのある清潔感」です。
■身だしなみのポイント
いくつかのチェックポイントを紹介します。
①髪の毛
清潔感を求められる医療機関は特に、肩より長い髪はまとめるのが基本です。見た目にも好感度が高いのは「シニヨン」。いわゆる、おだんごの髪です。長い髪をひとつに結んでも毛先がぼさぼさでは清潔感が感じられません。毛先をしっかりまとめると仕事中も気になることなく、清潔感も感じられます。流行りの無造作でルーズなまとめ髪は、白衣を着ている際には疲れた感じに受け止められる可能性があるので、あまりお勧めできません。
②化粧
マスクの有無によりますが、顔色は綺麗であることを意識しましょう。適度なチークや口紅は健康的で明るく見せる効果があります。一方で、使い方を間違えると派手な印象になってしまったり、老けて見られる可能性もあります。せっかくの化粧も疲れた顔に見られては意味がありません。また、顔色が悪く映る暗いベージュ系の口紅や唇の縦じわが強調されるマットなものを選ぶのも控えましょう。チークも濃すぎたり、赤すぎるものよりも自然なピンクを選ぶようにすると良いでしょう。
③臭い・匂い
特に男性スタッフの清潔感で重要視されるのが「体臭」です。タバコや汗の臭いは本人以上に周りが気になるものです。汗をよくかく夏場だけ気にするのではなく、冬場でも動きまわっていると意外と自分でも気がつかないうちに汗をかいているものです。意識して気をつけるようにしましょう。また、前日の深酒の臭いをさせているようでは患者さんの信頼を失いかねません。スタッフ同士でも気になることは注意するように心掛けましょう。
エチケットの一環として使用する人が多い制汗剤やコロンの類にも注意が必要です。香りは好みですから、患者さんによっては好ましくない香りを漂わせているかもしれません。無香料のものを用いるのが賢明です。
④鼻毛
これは相手から見ると意外と目立つものの、なかなか注意することが難しいです。自分自身で毎日チェックすることを習慣づけると良いでしょう。出かける前に必ずチェックしましょう。
あくまでも患者さんが頼りにしたくなる医療スタッフを目指し、きちんとした身だしなみと明るい笑顔で患者さんと向き合うことで、それは病医院の信頼につながります。「優しさのある清潔感」で病医院のイメージアップを常に意識するようにしましょう。
葵総合税理士法人
都築 玲香