ホーム > ブログ > 社会福祉法人ブログ > 新会計基準移行年の当初予算作成での注意点
上田公認会計士事務所の 能川 です。
会計事務所で働く私は確定申告シーズンで忙しいのですが、
社会福祉法人の方におかれましては、当初予算、補正予算の
作成に忙しい時期ではないでしょうか。
通常よりも報酬改正、消費税増税と盛りだくさんの懸案事項が
あるうえに新会計基準への移行される年であれば、拠点区分、
サービス区分という慣れない言葉に加えて、収入・支出ともに
どこに計上していくかが、今までと異なりいつもより時間がかか
っていることと思います。
社会福祉法人のお客さまの作成された当初予算をみていまして
よく間違えていると思われることをいくつか挙げておきたいと
思います。
・新しい勘定科目が増えているのにもかかわらず使用していない
・按分計算を今まで通りしてしまっている
・追加・修正となっている勘定科目があるのに当初に出た新会計
基準移行処理の本どおりに作成してしまっている
(これにつきましては厚労省からの通知をご存じない方が
非常に多いためだと思われます。参考までに記載しておきます)
当初予算の計上がきちんとできれば、移行後は予算を計上した
ところにのみ毎月数字が計上できればよいこととなります。
予算作成はとても大変な仕事ですが、これをきっちり作成すると
予算と実績との対比もスムーズになります。
がんばってください。