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日本クレアス税理士法人
上田公認会計士事務所の 村松 です。
先日、研修を受講する中で「語りの視点から考えるラーニングストーリーの
可能性-保育者の職業意識と自己肯定」杉本裕代先生の文章を読む機会がありました。
その内容を簡単にご紹介すると、幼児教育の先進国、ニュージーランドの国の
教育カリキュラムである「テ・ファーリキ」。
その教育カリキュラムは、現場の保育者の声を最大限に反映された形で起案され、
教育省が幼児教育の全国的なガイドラインとして1996年に発行したものであること。
保育者は、このナショナルカリキュラムを自らの拠り所として幼児教育の取り組みが
行われている、という内容でした。
私は会計事務所のスタッフですので、ここでは「テ・ファーリキ」
の内容について、深く記載する事はありませんが、保育者が自らの
拠り所にできるカリキュラムという存在に驚いています。
さて、私がこのブログで取り上げた最大の理由ですが、このニュージーランドの
カリキュラムが、保育者の職業意識を変え、なおかつ自己肯定感に繋がる可能性がある、
という事です。この杉本先生の文章をご紹介すると「日本の保育園の実務に目を向けてみると、
保育士はその休み時間も削って、毎日、保護者との「おたより帳」への返信に忙しい。
行政への義務としての様々な文書業務に追われている実情がある。
この事務的なプロセスとも折り合いをつけ、次世代の働き方・保育士の役割に
即した運営方法になりうる。業務省力化の一環として運用し、なおかつ、
コミュニティ形成が促される」一部、省略しましたが、この様な記載がありました。
保育士の先生たちには、日々頭が下がります。
お忙しい中で、保育士としての本来の業務に立ち返って頂く事で、保育士の仕事の
醍醐味をもう一度感じて頂けたらと思います。
素晴らしいお仕事をされている保育士の先生達の離職を聞くと、人材の流出が…と思います。
会計事務所のスタッフのお手伝いの範囲は少なく微力ではありますが、
環境の変化に応じた取り組みを取り入れつつ、保育に集中できる環境の整備の
お手伝いができればと思っています。