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みなさん、こんにちは
日本クレアス税理士法人の森です。
令和2年度の公益法人の会計に関する研究会で示された「正味財産増減計算書」から
「活動計算書」への名称や内容の変更について、議論が活発になってきているようです。
令和2年度の研究会の検討すべき項目について整理した内容を様々な立場の方から
ヒアリングを行いその報告結果が令和3年度報告においてアップされております。
簡単に時系列で内容を整理いたしますと下記のとおりです。
1. 活動計算書への名称変更に伴う検討事項
2021年3月25日付で、内閣府から「令和2年度公益法人の会計に関する諸課題の
検討結果について」が公表され、そのなかで活動計算書のより具体的な内容について
検討が行われました。ここでは、主となった部分のみを簡単に取り上げます。
活動計算書の検討にあたり、大きく以下の2つの論点が取り上げました。
① 指定正味財産から一般正味財産への振替の会計処理振替処理の廃止
② 純資産区分と振替について。拘束資産・非拘束資産という純資産区分の概念の検討
上記の検討にあたり活動計算書の様式としてAとBの2つの例が提案されました。
2. 令和2年の検討結果をふまえ以下の内容についてヒアリングが行われました
① 公益法人会計基準についての基本的な考え方について
② 指定正味財産から一般正味財産への振替の会計処理について
③ 指定正味財産について
④ 事業費及び管理費の形態別分類の集約化と機能別分類について
⑤ 活動計算書の様式例
⑥ 事業会計区分の取り扱い
⑦ 正味財産増減計算書での有価証券評価損益の取扱
3. 令和3年度公益法人の会計に関する諸課題の検討状況についての公表
2のヒアリング内容の公表がされました。
今後の展開が非常に気になりますね。会計・経理担当者としてはなるべく負荷がからず
分かりやすい内容のものなってくれると嬉しいです。
内容にご関心のある方は、公益インフォメーションに報告書がアップされておりますのでご確認ください。