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外国籍園児の保育について

2022/10/31

日本クレアス税理士法人
上田公認会計士事務所の 藤原 です。

8月30日に令和5年度予算のこども家庭庁の概算要求が公表されました。
その中で、多様な保育の充実させる施策の1つとして、
①外国人家庭の子どもを受け入れるための保育士の加配について補助要件の緩和
②保育士以外の職員として、外国人家庭の文化・慣習等に精通した方の職員配置(非常勤可)を可能とする
が挙げられています。(参考:内閣官房)

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_seisaku_suishin/pdf/r5_yosangaisan_gaiyou_sankou.pdf

クレアスの事務所がある大阪市では、
令和3年12月末時点で149の国や地域を出身とする138,748人の外国人住民が居住しており、
これは全市民の5.1%に及ぶそうです。
(参考:大阪市 https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000431477.html
私が住む地域でも、観光客ではない外国人を見かけることが増えたように感じます。

外国人居住者が増えるとともに、外国人の子どもも増加してきているわけですが、
保育の現場では、言語や文化の違いにより様々な問題が起こっています。

例えば、食べ物に関するコミュニケーションはトラブルになりやすく、
宗教上食べられないものや食物アレルギーなど
うまく伝わらないことで命にかかわってしまうことも考えられます。

言語については、
「幼保英語検定」という資格が生まれたり、
自治体が公立保育所に翻訳機やAI通訳機を導入するなど、
対策もされてきてはいますが、
令和4年6月に実施された「外国籍園児への保育課題に関する実態調査」では、
外国籍園児を保育した経験がある保育士のうち、
保育の難しさを感じている保育士が94.4%という結果が出ています。
(参考:株式会社明日香 https://www.g-asuka.co.jp/web/pdf/gaikokuseki-hoiku.pdf

保育の難しさを感じる理由(複数回答)としては、
・保護者との連携が取れない(60%)
・指示が伝わらない(59%)
・話しかける言語が分からない(39%)
の割合が高く、言葉の壁の高さを感じます。

しかし、同調査の中では
お互いの文化を尊重しながら保育していきたいといった前向きな意見もありました。

今はまだ言語・文化の違いによる問題に目を向けがちのように感じますが、
冒頭の①、②のような現場の保育士の負荷軽減になる施策が実施され、
「幼いうちから異なる言語・文化に触れる機会ができる」ことによる
子どもたちのメリットにもっとスポットが当たるようになれば良いと思います。

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