ホーム > ブログ > 試算表って何が載っているの?
幣事務所のサイトの「介護障がい福祉に関する『会計サポート』」では
「月次巡回では、担当者がご訪問またはオンラインで、月次決算のための証憑書類(しょうひょうしょるい)(契約書、納品書や国保連への請求・入金書類)のチェックを行います。
また証憑書類をもとに作成した試算表(決算書類を作成する前の集計表)から財務状況のご説明をさせていただきます。」
とあります。
試算表って何?という質問を受けることがありますので、試算表から読み取れることと、試算表を見る際のポイントを説明したいと思います。
試算表は、決算書類を作成する前の集計表と説明しています。
ここには、会社の現金や預金の残高に始まり、会社の資産と負債、売上・費用・利益が全て計算された書類です。
これがどうなっているかを説明することになります。
試算表は大きく分けて、「損益計算書」と「貸借対照表」に分かれます。
〇「損益計算書」
会社の収益と費用、その結果の利益がどうなっているかを示します。もちろん、黒字か赤字かが一番大事ですが、どうして黒字になった?どうして赤字になった?を見ていくことが大切になります。
収益はどうだったか、費用はどうだったか、何か特別なことがなかったかを見ます。
その中で特に重要なのが、売上に占める人件費の比率です。
人件費といった場合、役員報酬・給与(賞与も)・法定福利費(社会保険料や雇用保険料で会社が負担する分です)等があげられます。売上に占める人件費については、厚生労働省の「介護経営実態調査」の「給与費」の数字と比較することができます。
この数字と自社の数字がどうなのかを比べることができます。
もちろん、人件費の割合が多いから良くないとか、少ないから良いと単純に言うことはできません。そこには各社の戦略があります。
介護の場合、事業ごとに損益計算を分けることが求められますが、正しく分けられた損益計算書では、上記のような分析をすぐに行うことができます。
〇貸借対照表
会社の資産と負債の一覧が載っています。資産より負債が多いのが「債務超過」と言われ、倒産の確率が高くなります。
その次に重要なのが預金の残高です。利益と比較して預金が増えているのか、そうでないのかが重要です。
さらに、未収金(正しくは売掛金あるいは事業未収金)を確認して、国保連への請求と入金の間におかしなところがないかとか、利用者からの回収が滞っていないかを見たりします。
このようなことを分析して、お客様に説明するのが我々の仕事の一つです。
日本クレアス税理士法人大阪本部では、医療福祉に特化した会計事務所・税理士法人です。
処遇改善加算の対応や、その他お困りのことがあれば、相談に応じ専門のスタッフがサポー
トいたします。是非お気軽にお問合せください。