上田公認会計士事務所の 浅川 です。
残暑も少なく肌寒い日が続きますが、みなさまにおかれましてはいかが
お過ごしでしょうか。
タイトルにもございますが、「歯形地蔵」をご存じでしょうか。
こちらは、私の産まれ育った京都に2ヶ所ございます。
一つは、上京区御前通一条下ル東堅町の万松寺に、
もう一つは北区千本鞍馬口上ルの街並みの一角にあります。
何故「歯形地蔵」と呼ばれるようになった由縁ですが、
その昔、このお地蔵さんの近くに、夫婦が住んでいました。
夫は仕事一筋で、近所でも評判のイイ男でした。妻は他の女に
盗られるのではと、いつも浮気の心配をしていました。
そんなある日、夕立で急に雨が降ってきたので、妻は傘を
持って、夫を迎えに向かいました。偶然にも女性と相合傘で
歩いている夫に出会ってしまったのです。その姿を見た妻は
逆上し、鬼の形相で、夫に飛びかかって来ました。
それに驚いた夫がとっさにこの地蔵に身を隠し、その瞬間、
妻は夫の肩をガブリッ!ところが妻が噛みついたのは夫の肩ではなく、
お地蔵さんの肩だったのです。妻の歯はお地蔵さんの肩に食い込み、
離れなくなってしまいました。そこに偶然、通りかかったお坊さんが苦
しんでいる妻の姿を見て、あまりに気の毒だということでお経を唱え
たところ、妻の歯はお地蔵さんの肩から離れました。しかし、妻はそのまま
息絶えてしまったのでした。
このように、お地蔵さんの肩に妻の歯形が残ったことから、
「歯形地蔵」と呼ばれるようになったのです。
この歯形地蔵には夫の身代わりになったことから、歯の痛みを
和らげてくれる効力があると言われます。歯形地蔵にお願いすると
、痛みも少しはましになるかもしれませんね。