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上田公認会計士事務所の浦井です。
先週の祝日、今井雅之さんの舞台『THE WINDS OF GOD』を観に行ってきました。25年前から公演されている知る人ぞ知る舞台で、今年は10月7日の新神戸オリエンタル劇場を皮切りに全国10都市で公演されます。
売れないお笑い芸人コンビが交通事故に遭い、気がつけば終戦間際の神風特攻隊基地へタイムスリップしてしまう・・・というところから物語の核心へと進んでいきます。
前半は主演の今井さんとなだぎ武さんとの漫談が中心で、なだぎさん演ずるディラン・マッケイが自転車で登場したりと笑いの絶えないものでした。
神風特攻隊基地へタイムスリップしてからは、戦争という大儀のもと隊員達が神風特攻による「死」と対峙していきます。10代20代の若い隊員達が悩み苦しみ、そして「死」を受け入れていく数々の場面に何度も涙させられました。
舞台のセットはテーブルと椅子という簡単なものでしたが、音響やスモーク、スポットライトを駆使したところに演技をピッタリと合わせてきていましたので、かえって強いリアル感が生まれ、気がつけば舞台に惹きこまれていました。
隊員達が訓練をする場面、他の隊員が普通の腕立て伏せをするなか、今井さんだけ片足でしかも拳立てをされているところに驚きました。日々鍛えて鍛えて鍛え倒しているそうですから、「さすがっ!」とガン見してしまいました。
また、今井さんとなだぎさんが特攻として空に飛び立つ際に、とても綺麗な所作で「神風」のハチマキを額にあて結ぶシーンが強く印象に残りました。
現在、尖閣諸島や竹島の領土問題が騒がれていますが、戦争を知らない私にとっては、日々のニュースという程度にしか捉えていませんでした。今回の舞台を観たことで「戦争」と人の「死」というものを考える機会が得られたと思います。
機会がありましたら、ぜひ何度でもご覧いただきたいオススメの舞台です。