医療・歯科・介護福祉業界の経営支援に強い大阪の公認会計士・税理士事務所

日本クレアス税理士法人大阪本部の大藪直史です。
10月の介護経営トピックスをご案内いたします。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

●●今瀬俊彦氏講演●●H29.10.22 パナホーム研修にて
選挙の影響で、介護報酬改定の議論が遅れている。12月までに予算をまとめるのが難しい。時間切れで見切り発車になるか、最悪１年遅れることも。
デイケアは短時間・短期間サービスを中心にし、ADLが良くなれば、デイサービスに利用者を紹介するという議論があるが、次の改定には、間に合わないようである。
消費税の財源を教育分野に充当する場合、医療・介護報酬はマイナス改定になるのではないか。
川崎市は、利用者のうち、要介護1・2まで総合事業に回すことを検討。
公正取引委員会は、民間法人でも特養の運営ができるように意見書を出した。
東京都は来年4月から特区で混合介護を始める。
介護現場のICT化の促進。インカムとSiriを使用し、スタッフの話声を記録に残す仕組みがモデル事業で予算化。
国交省は、サ高住を郊外から都市部に建設が進むように政策誘導して行くだろう。調整区域でサ高住ができるのは後、数年になるであろう。
平均在院日数は、7対1で 12.5 日まで短縮。病院との連携が強いケアマネは入院2日目で呼び出され、その場で、退院後のケアプランを検討するような動きがある。
医師会の方から中山間部については、デイサービス内で訪問診療をできるように意見を出している。
新型多機能については、規制改革推進会議で議論されたが、医師会の反対にあった。厚労省では議論時間切れ。

●●品川区要介護度改善で月2万円最大12か月奨励金●●介護ビジョン2017年10月
東京都品川区では、要介護度を改善させて施設に奨励金を交付。一人当たり月2万円交付。ケアに対する意識改革。

●●訪問理美容、家事、旅行支援で高齢者の「困った」を解決●●介護ビジョン2017年10月号
日本介護システム株式会社は、2012年2月設立以降、事業拡大。訪問理美容は直営5店、FC60店を展開。1200施設と提携し、年間利用者は20万人。旅行・お出かけサポートは要望が多い。

●●介護施設スタッフのキャリアパス例●●介護ビジョン2017年10月号
平均的な施設の原価は、労務費役60％、物件費役15％、材料費役10％、粗利役15％の構成比。
介護施設の昇給・給与規定を別紙で例示。

●●介護入門研修導入へ●●高齢者住宅新聞　2017年9月13日
厚生労働省は、介護分野に従事する未経験者を対象に創設した入門研修について、2018年より全国的な導入を目指す。「介護職員初任者研修」は130時間の研修修了により訪問介護の提供も可能だが、入門研修では、この半分程度の時間数とする案が提示されており、訪問介護には従事できないものとする方針。「生活援助における人材確保」とは別物で、デイサービスや介護施設などでの人材確保が狙い。

●●技能実習生に独自ルール●●高齢者住宅新聞　2017年10月11日
厚生労働省は、9月29日、改正外国人技能実習制度における介護職種追加について、告示、ガイドライン等を公表した。11月1日から可能となる技能実習計画の認定申請から受け入れには、審査機関などを考慮すると最短で4か月かかる見通し。技能実習生が訪日してから2か月間の講習後に、働き始めて6か月過ぎれば人員基準の対象としてカウントできる。例外として、日本語能力試験「N2」以上の取得者は研修後から人員基準対象としてカウントできる。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

介護経営についてのご相談は、日本クレアス税理士法人大阪本部の大藪までご連絡下さい。