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日本クレアス税理士法人大阪本部の 津田 です。
仕事柄、文章を考える機会が多くあります。例えば、メールを書いたり、セミナーの原稿を考えたりなど。そのような時は、読み手や聞き手に心地よくわかりやすく伝わるかに気をつけています。
相手の目線に立って自分が書いた文章を読み返すときに、これができていればうまくいく、と私が思うこつは、言葉のリズムです。テンポ良く、音の並びも整っていると、読んだり聞いたりしても頭に入りやすいのです。
私自身が好む言葉のリズムに五七五がありますが、この起源を探ると、幼い時にふれた、あるものに行きつきました。それは、俳句です。
幼少期、ピアノ教師をしていた母は、鈴木メソ-ドという、バイオリンやピアノの演奏を軸とした教育法を用いていましたが、その教育法の1つに、俳句を覚えることがありました。
具体的には、小林一茶の俳句百句を暗誦するのが、その課題でした。
それほど深い意味も考えず、幼稚園に通園する前後などに1つずつ覚えていったのですが、どうやら俳句の音、そして五七五のリズムが、幼い私には、心地よいリズムとして植えつけられたようです。
その後、多くの文章を書いたり、あるいは話したりしてまいりましたが、いつも言葉のリズムを意識していたように思います。
これからも様々な場面で言葉を伝える機会があると思いますが、相手が心地よさとわかりやすさを感じられるように、意識していきたいです。
最後に、今の季節にぴったりで、五七五を翻訳にうまく取り入れた名作である詩をご紹介します。上田敏「海潮音」落葉。ぜひ機会があれば、ご覧下さい。