ホーム > ブログ > 【医科・歯科ブログ】施設面からみた患者ファン化活動
大阪市中央区 日本クレアス税理士法人大阪本部 愛甲 です。
本日は、「患者様のファン化活動」というテーマで医科歯科ブログを書かせて頂きます。
重々ご承知のことかもわかりませんが、多くの患者様にとって、医院はすすんで来たい場所ではありません。医院を訪れる患者様は精神的・肉体的に不調でおられ、このような患者様を迎えるにあたって、医院内諸施設における居心地の良さ・快適さを追及することはとても重要です。これらをチェックし、開院前であれば根本的な改善を施し、開院後であっても適宜患者様の不満を解消するような方向へともっていかなければならないでしょう。これら常日頃の気配りが、長い目で見た場合、患者様に長く愛される医院になるかどうかの分岐点になるといっても過言ではありません。
以下に、医院内の快適さや居心地の良さを作るための場所別の項目を記載させて頂きました。日ごろから注意されていることかとは存じますが、ぜひこの機会に一度、意識的にチェックされてみてはいかがでしょうか。
<受付回り>
・視線をさえぎるものがないか
・各種案内は見やすい位置に設定されているか
・暗いイメージはないか(採光・レイアウト)
・不自然な姿勢を取らせる構造になっていないか
・他の動線が受付前でクロスしていないか
・花などを飾り、くつろいだ雰囲気を演出しているか
<待合室の確認>
・清掃は行き届いているか
・必然的に患者が触れ合うような構造になっていないか
・雑誌などは取りやすい位置に置かれているか
・長時間座っていても疲れない配慮がなされているか
・掲示板など読みやすい位置に設定されているか
・設定温度が管理し得る体制が整えられているか
・暗い(冷たい)イメージがないか
・職員の動きが丸見えになっていないか
・換気設備(臭気対策)は万全か
・床は滑りやすくないか
<診察室の確認>
・清掃は行き届いているか
・待合室との温度差にギャップはないか
・無機的な雰囲気がないか
・権威的な雰囲気がないか
・診療ベッドと椅子の位置関係は適切か
・X線室等への移動はスムーズに行えるか
・院長の顔が逆光になるような配置になっていないか
・ドクターが見下ろすような椅子の高さになっていないか
・換気設備は万全か
・除菌、消毒は万全か
<トイレの確認>
・清掃当番は決めてあるか
・定期的な点検は実施しているか
・トイレットペーパーの予備は常備してあるか
・清掃しやすいように工夫がしてあるか
・スリッパは履きやすいものを用意してあるか
・子供用のスリッパも用意してあるか
・冷暖房の配慮はされているか
・便座シート(ペーパー)は用意してあるか
・清掃依頼札(※)は用意してあるか
・消音の配慮はなされているか
・消臭剤は用意してあるか
※清掃依頼札:患者がトイレを汚した場合、または汚れに気付いた時に職員に知らせる為の札 だれが置いたか解らないような配慮をせねばなりません。
いかがでしたでしょうか。
先生・スタッフの皆様にとってはよく見慣れている院内でも、どれだけ清潔・整頓を心がけていても、改めて患者様の目線でチェックしてみると改善すべき点が必ず出てくると思います。是非この機会に、手の届くところから着手されてみてはいかがでしょうか。