先日、当事務所のある道修町界隈で『神農祭』(しんのうさい)が行われました。
神農祭は、薬の神様を祀っていることで有名な
少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)のお祭りです。
いつもはサラリーマンが行き交うオフィス街(ちょうど、北浜と
淀屋橋を結ぶ道修町通り付近です)に、ところ狭しと屋台が並ぶ
見慣れない光景が広がります。
なぜ、この道修町で薬の神様が祀られているかご存知ですか?
いろいろ調べてみますと、実は、このあたりでは、江戸時代より
清やオランダからの薬を一手に扱う「薬種中買仲間」が店を出して
おり、そこで日本に入ってくる薬は、すべて一旦この道修町に集まり、
ここから全国へ流通していったという歴史があるからのようです。
道修町周辺をぶらぶら歩いていると、確かに、至る所に、製薬関係
の会社の看板が見られます。日本を代表する多くの製薬会社が、この
近辺に本社を構えていることからも「くすりの町」として栄えていた
という歴史を感じることができます。
丁度、この祭りがおこなわれる時期は会計事務所にとって年末調整か
ら確定申告、まで続く、繁忙期のスタートとなります。
毎年、ずらりと並んだ屋台を横目に、もうそんな時期か~と
しばかり憂鬱な気分にもなりますが、すっかり秋を感じる風物詩
となっています。
大阪での一年のお祭りは1月の十日戎(戎神社)にはじまり、この
神農祭で終わるという事から、神農祭は“とめの祭”と言われるほど、
由緒あるお祭りだそうです。
しかも、大阪市無形民俗文化財に指定されているとのことで、大阪人
なら行かないわけにはいきません。
機会がありましたら、是非、立ち寄ってみてください。