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「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学

2014/8/13

大阪市中央区 上田公認会計士事務所の上田です。
暑気耐えがたき毎日、身も心もぐったりとしてしまう程ですが、皆様はお元気でいらっしゃいますでしょうか。

今回は、天外伺朗氏のご著書、『「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学』をご紹介します。
天外氏は、元ソニーの上席常務で、東京工業大学を卒業してから約42年間ソニーに勤めてこられました。
本のタイトルに出ている横田英毅氏は、高知県で「ネッツトヨタ南国」というカーディーラーを経営しておられる方です。2002年に日本経営品質賞を受賞してから、数々の雑誌やテレビに取り上げられ、有名になられました。
本書は、天外氏が主宰する「天外塾」での横田氏の発言に対し、天外氏の解説を加えることで内容を解き明かしていくものです。
印象に残ったものを2つ紹介したいと思います。

・「やりがい」の源泉
従業員が決めたことをそのまま実行し、失敗してもその結果に責任を持つということが「やりがい」の源泉なのだと書かれています。
一般的に、経営者の方が能力は高く、そしてモチベーションも高いことが多いです。短期的に成果だけを追うのであれば、経営者が全てを取り仕切ってしまうのが効率的でしょう。
しかし、それでは従業員が、単に言われたことだけをこなすロボットになってしまい、長期的に考えると、弱い組織になってしまいます。
従業員の決定にダメ出しをせず、経営者から見て失敗しそうだなと思っても、歯を食いしばって我慢するのだそうです。失敗できるのも権利であり、従業員がその失敗への対応をするのも成長の材料になるそうです。
これは、会社として余裕のある経営ができていないと難しいでしょうし、何より経営者の精神力の強さが問われるものだなと思います。

・問題対処でなく、問題解決に向かう。
問題とは、理想と現状のギャップのことです。
問題対処とは、表面的な現象を改善することであり、問題解決とは、目に見えない真因をさぐり、それをしっかりと永続的に解決することと書かれています。
例えば、海辺に飢えている人がいたとしたら、魚を一尾あげてしまうのが問題対処で、魚の捕り方を教えるのが問題解決ということです。
横田氏は、「自分で解決できる範囲の中で考えることが鉄則である」と言います。環境のせいにはせず、与えられた環境の中で、自分の力の及ぶ範囲で努力を重ねなければなりません。
また、問題を解決するには、その問題の本質をしっかりと把握しなければならないと書かれています。ネッツトヨタ南国の社訓の一つに、このようなものがあります。
「先ず問題を知る。悪さ加減を100%把握することからすべては始まる。より多くの人々が問題に気付くことが、解決への第1歩である。」
表面的なものへの対処に終始せず、根本にある原因を把握することができれば、どんな問題も良い方向に向かうことでしょう。

本書を読んでみて、「教えない・

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