ホーム > ブログ > 会長ブログ > なぜ、あの人はいつも好かれるのか
大阪市中央区 上田公認会計士事務所の上田です。
月日の経つのは早いもので、今年もまさに暮れようとしております。皆様はお変わりございませんでしょうか。
今回は、本田健氏のご著書、「なぜ、あの人はいつも好かれるのか」をご紹介します。
本田氏は、経営コンサルタントや投資家という仕事を経て、作家になられました。累計発行部数600万部を超えるとても人気のある作家なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
本書は、人間関係に悩む方をサポートするという内容です。大抵の人は、何らかの形で他人と接して生活をしていますし、人に好かれたいと思います。皆様のお役に立ちそうなものを2つ紹介したいと思います。
・「ねぎらいの言葉」は出し惜しみしない
「認めてもらいたい」「愛してもらいたい」「感謝されたい」という思いは、職場にも家庭にも満ちています。これを承認欲求と呼びます。夫は仕事を頑張った、妻は家事や育児を頑張った、子どもは塾に通って勉強を頑張った、それぞれに自分は頑張ったという思いがあり、認めてほしいと思っています。
しかし、他人から見ると違います。「手を抜いてはいないだろうけど、もっとできるんじゃないのか。」と思われている可能性があります。頑張ったことについては評価されず、できていないことについて批判されてしまうのです。このように、感情には大きな落差があり、悩みにつながる要因となります。
ここで、「よく頑張っているね。」とひと言かけてあげられたらよいのですが、実際には照れくさいのか、できない人が多いそうです。
できない人は、まず自分自身が承認欲求を持っているということを認めて理解することが大切だと書かれています。その上で、照れくさくても他人を認めていくようにすると、人間関係が前進します。少しの勇気を持って、踏み出したいものです。
・「悪口」と「グチ」は言う相手を選ぶ
悪口を言わない、というのはとても大切なことです。悪口を言うと、相手の方は「こういうことを言うのなら、自分のことも陰で悪く言われているのではないか」と感じてしまい、自分自身の評価が落ちてしまうからです。信頼されなくなってしまいます。
しかし本書では、「自分にだけこっそり」グチを言ってくれたと思わせることは、良好な人間関係を築くためには有効であると書かれています。
親友やパートナーなどの親しい間柄の人であれば、たまにはグチの一つくらいこぼしてほしいと考えるからだそうです。「自分にだけ本心を打ち明けてくれた」と、嬉しい気持ちになるので、たまのグチは人間関係の潤滑油になるのですね。
言いすぎには注意が必要だろうと思いますが、普段グチを言わない人であれば特に効果的なのではないでしょうか。
本書の巻末に、このような言葉が書かれています。
人に好かれることは、とても大事
人を好きになることは、もっと大切
今回紹介した2つのテーマについても、嫌いな相手に対して簡単に取れる行動ではないと思いますし、どうせ職場や家庭で同じ時間を過ごすなら、愛のある人間関係であるべきだと痛感しました。
当事務所のお客様は、男性の院長先生と数名の女性スタッフ、という構成の医院様が多いです。院長先生からすると、男性お一人で、人間関係の構築が難しいケースもあるようにお見受けしますので、そういった場合に是非ご一読いただければと思います。