医療・歯科・介護福祉業界の経営支援に強い大阪の公認会計士・税理士事務所

上田公認会計士事務所の　坂本　です。

今回は、平成24年度の国民医療費を基に、
歯科医院の経営環境を考えてみたいと思います。

平成24年度の国民医療費は39兆2,117億円、
前年比1.6％の伸び率、人口一人当たり30万7,500円です。
そのうち、歯科診療医療費は2兆7,132億円、
前年比1.4％の伸び率、人口一人当たり2万1,200円です。
占める割合は6.9％、調剤の17.1％と比べても少ないですね。

ただ、歯科診療医療費は平成8年度から平成22年度までの
長きにわたり、2兆5,000億円から2兆6,000億円の間を
ずっと行ったり来たりしている状況でした。
その間も国民医療費は伸びていましたので、そのうちに占める
歯科診療医療費の割合は、下降の一途をたどっていた理由です。
それを考えると、平成23年度の歯科診療医療費は2兆6,757
億円、そして平成24年度は2兆7,132億円と小幅ながらも
着実に増加しており、明るい材料と言えます。

ちなみに、平成24年度の歯科診療医療費を歯科医院の施設数
68,500件で割ると、1医院当たり3,960万円となり、月換算では
33万点となります。
やはり物心両面で豊かな人生を送るためには、戦略を持って
歯科医院経営を行い、近隣の歯科医院より一歩先をいく必要が
あるのではないでしょうか。